お昼時になると、お腹が鳴ることが
あります。
そんな時、腸が一番最初に欲しがってる
んだよなぁと思う。
ヒドラっていう刺胞動物がいます。
体長1㎝くらいで、浅い池の水草の上に
プカプカ生息しているヤツ。
この動物、脳がなくて、カラダの70%が
腸。
ミジンコなんかのエサを見つけると、口
から飲み込んで腸で消化し、栄養を吸収
して残りカスを「ペッ」と再び口から
出すという単純なシステム。
ヒドラには血液もないし、心臓もない。
脳もなければ何にもないのに、ちゃんと
生きている。
どうやらこのシステムは、腸を中心に
張り巡らされた神経が作り上げているよ
うなのです。
実は、ワレワレほ乳類の腸は、構造も
キノウもヒドラとソックリ。
ワタクシたちの遠い祖先は、ヒドラのよ
うに腸しか持たない単純構造の生物だっ
たと考えられています。
腸を包むこの神経は、進化の過程で驚く
べき変化を遂げました。
まず、動きをコントロールするため、
カラダの中心に神経が集中するようにな
り、どうやらそれがワタシたちの脊髄の
原型になったらしい。
さらにより複雑な動きを可能にするため
の神経細胞が一部に集まり、脳ができた
トカ。
腸は脳の親だから、脳の指令関係なく、
独自の判断で動きます。
だから、お腹が鳴るのは、腸が指令を
出しているということだ。
「考えてわからなかったら、カラダで
感じなさい」
と昔、母さんに言われましたが、コレ
、「脳で考えてわからなければ脳の
生みの親である腸が感じるように行動
しなさい」ということか。
まぁ、後輩は先輩のいうことをちゃん
と聞きなさいってこと。
そう言われてみれば、確かに腸も脳も
その形、やわらかさ、何となく似てる
ようなぁと思う。