【続きです】
じゃあ、なぜこのように口の奥の構造が
変化するのかというと、理由はその舌の
厚さにあるんですよ。赤ちゃんとチンパ
ンジーは舌が薄いのに対して、ヒトの大
人だけ、舌が縦に分厚くなっているんで
す。そのおかげでヒトの大人は言葉を上
手に発音する事ができるようになった。
ヒトは成長とともに舌が縦に肥厚してい
く。なぜかと言うと、言葉をしゃべる時
に、子音や母音なだの構音を発する『あ
いうえお』もすべて舌の位置を上手く変
えて発音している。
言葉をしゃべれるワタクシたちは成長の
早い段階から舌が厚くなる。舌が厚くな
ると、ノドの奥の構造が大人の形に近づ
いていく。その結果、呼吸しながら、同
時に乳を吸うのが難しくなっていくのだ
。だからヒトの赤ちゃんは授乳期が短く
なった。授乳期間のベストは育児書が決
めるんじゃなくて、赤ちゃん自身が決め
るんですよ。
まあそうですな、空気と一緒にオッパイ
の母乳が肺の気管に入るようになると、
ゲー、ゴホンっとなって、『もうオッパ
イはいいわ!』ってなります。で、はい
、授乳期卒業!ってわけです。
おしまい