【続きです】
1970年代にインドは新たなパートナーを
見つけました。それがソ連。中国とイン
ドという対立の中でソ連に助けて貰おう
と言うもくろみ。
当時、米とソは対立中(冷戦)。中国が米
にくっついたので、え~?っと言うこと
で余計、ソ連はインドとくっついた。
ところが、1991年、ソ連が崩壊するんで
すよ。インドはソ連が無くなったことで
アメリカに対抗する仲間を失いました。
それで、ルックイースト政策として韓国
・日本に接近。中国以外であればよかっ
たかな・・・と。
もちろん、最初はアメリカが黙っちゃい
ません。アメリカがインドに経済制裁を
食らわすんですよ。ところがインドは
『アメリカはん、言うてますけど、中国
がうちに攻めて来たんや。中国は核保有
国ですよ。そんな中国に、ああた、ワレ
ワレ60年代に攻め込まれていますのや。
中国に攻め込まれないためには、核を持
つしかないでしょうが。戦勝国だけが核
を持つのって、おかしくねえ?非常任理
事国に差別でしょうが。そんなの、ホン
トの平和条約じゃねえ。』そう言って、
核実験やって、核持っちゃうんですよ。
アメリカ、何も言えねえ。
さて、時は過ぎてアメリカ一時代に入り
アメリカは軍事的にコワイことはない。
で、商売のことを考え始めた。
2000年代、アメリカはインドに『核保
有する代わりに、原発売らせて貰えない
か?』と近ずいたんですよ。もしこれが
実現すれば、インド、人口多いし、アメ
リカぼろ儲け。
ところが、そうは問屋が卸さない。
インドは法律の作り方がチョット違いま
して、『原子力発電所が事故を起こして
しまったら、賠償をどこがするか?
電力会社だけじゃなくて、メーカーも賠
償する。つまり、インドでアメリカ製の
原発が事故を起こしたら、アメリカも賠
償する。』で、アメリカはインドに手出
しできなくなっちゃった。
アメリカはインドのマーケットに入るの
が怖くなったので、ここぞとばかりに原
発を推進したのはロシア。だから、イン
ドとロシアの結びつきは武器だけじゃな
くて、石油というエネルギー、原発でも
結びついているんです。
インドはアメリカを利用し、あるときは
ロシアを利用し、うまくバランスをと
って今がある。つまり、全方位外交。
インドは現在、モディ首相が改革して
伸びています。