世界はインドに気を使っています(前半)

インドの街並み

世界はインドに気を使っています。人口
世界第1位、GDPはイギリスを抜かして
世界第5位(かつてイギリスはインドの
宗主国でした。シンガポールもホンコン
もオーストラリアもカナダもみーんな
イギリスの下にあった。)
軍事費世界第3位、米➡中➡インドの順
。そして核保有国。

インドの街並み

インドのポジション(オガワメモ)

核保有国は第2次世界大戦の戦勝国
(アメリカ、ソ連、中国、イギリス、
フランス)なのに、そしてインドは核不
拡散条約に加盟していないのに核を持っ
ている。インドは核を持っているのに怒
られない。例外的に認められている。
みんなが気を使っている。

インドと中華人民は独立兄弟と言われた

インドは1947年にイギリスから独立。
1949年、中華人民共和国の成立。台湾か
中華人民、どっちが本当の中国かあいま
いな時期があって、インドは中華人民の
方へ行った。中国もインドも欧米列強に
支配された時期があって、そこから独立
した。1940年代後半~50年代にかけて、
インドと中国はアジアの兄弟といわれて
いた、独立兄弟。最初は良好な関係だっ
たんだけど、50年代に中国がチベットを
支配下に治めたんです。チベットはチベ
ット仏教。
チベットと中国は相性が悪い。

ヒマラヤの国境が不鮮明

中国は共産主義。労働者が革命を起こし
て、全員が平等な社会を実現しようと言
うのが共産主義。最初はホンコンみたい
に1国2制度統治はするけども、まあ、
『自由にやりな、自治区みたいに!』
そうやるんですが、やはり、じわじわと
中国のやり方に染まらされて行く。

チベットが中国化されていく

そんな中で、ダライ・ラマ14世が
1959年にインドに亡命し、インドと
中国はピリピリして来た。
それ以上に、国境問題が起きた。インド
とチベットの間にヒマラヤ山脈と言う非
常に厳しい山脈があり、国境をココから
ココとやるには目茶目茶ハードだったん
ですよ。だからその国境ラインを正確に
規定してなかった。

ヒマラヤ山脈の国境が曖昧(オガワ工房)

ところが、事情が変わって、中国がその
場所の管轄になったので、チベットとイ
ンドの国境はそのまま中国とインドの国
境のなった。そうなると中国とインドの
国境に対する衝突は避けれない。

ヒマラヤ山脈の国境付近で中国とインドが衝突

その結果、中国がインドの国境に攻め込
んで、国境紛争ではインドは中国に敗北
した。
これがインドの大きなトラウマになった。
インドは第2次世界大戦戦勝国の中国に
国境をググっと押し込まれたワケです。

      【続く】

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