【続きです】
これは古事記に出てくる『因幡の白ウサ
ギ』の話です。因幡の白ウサギは、か弱
いウサギちゃんが虚勢を張る話です。
ウサギは島(島根の隠岐の島)に住んでい
て、陸(鳥取の因幡)に渡ろうと思うワケ
ですよ。
『どおーしようかなー?』と思った時に
ふと、思いついたのがワニ。で、ワニに
ケンカ吹っ掛けるんです。君たちの仲間
と僕の仲間、どっちが多いか比べようぜ
と。絶対ボクの仲間の方が多いもんねっ
て言うワケですよ。そうすると、ワニく
んは『何だと!オレの仲間の方が多いに
決まってるぜ!』と粋がるわけです。
別にどっちが多くたっていいじゃんと思
うんだけどネ。
弱そうなウサギちゃんがボクの仲間の方
がが多いもん、って言うもんだから、
ワニちゃん、カッカして、よおし、じゃ
あ比べてやろうじゃねえか!ってなるわ
けです。
『じゃあ、まず、君たちの数を先に数え
るから,ハイ、ちゃんと並んで!』って
なるわけですよ。『よーし、じゃあ、
並んでやろーじゃねえか。』獰猛なワニ
くんが、ちっちゃなウサギの言うコトに
従って律儀にピターッと並ぶ。
『ハイハイ、そこ出過ぎ!もうちょっと
詰めて詰めて!』みたいに。
『これでいいか?これでいいか?』みた
いな感じで。『じゃあ、これから数える
よ。おとなしくしててね。』って、ウサ
ギちゃんが
『1匹、2匹、3匹、4匹・・・』
っていう風に。
数えて行って、最後もう陸地に行きかけ
ていたワケですよ。最後の1匹の所で、
ウサギちゃん、本音が出ちゃった。
『バーカ!うそピョン、ただ渡りたかっ
ただけだヨーダ!』って。
渡り切った上で言えば、ウサギは陸地で
は速いワケですから、逃げ切るコトが出
来たワケです。
『君達、騙されたんだよー!』って、最
後の1匹の所で言っちゃった。そしたら最
後の1匹が『何だと!』っと言ってガブッ
!とウサギに噛み付くんですよ。
そして、皮を剥いだ。要するに、本音を
言うのが早かった。
最後は多分、笑いを堪えるのが大変だっ
たんでしょうね。『コイツ、バッカじゃ
ねえの?』って感じ。この獰猛なワニが
か弱いウサギの言いなりになって、並ん
じゃったんだから『もう、コイツら、
バッカだなあ!』と思いながら笑いを堪
えることが出来なかった。つい耐えきれ
なくなって『うそピョン!』って言っち
ゃった。それで最後にの1匹にガブって
やられた。
そしたら、そこへ大国主の命が通りかか
って、『どうした?』と言って、治し方
を教えてくれる。
コレが『因幡の白ウサギ』
だから○○平さんは『因幡の白ウサギ』
と一緒。