2023年 8月 の投稿一覧

やりたくて、できる仕事に就く人は一握り

将来をいろいろ考える

昔のボツにした、何年か前の原稿があっ
たので、今日はそれを引っ張り出してき
て書きます。いわば、敗者復活戦。

うちのチビスケ、最近、音楽を仕事にし
ようかと言い始めた。我流で弾き始めた
ピアノがココんとこ、調子がイイからだ
。この前まではユーチューバーになろう
か、と言っていたのに。その前はプロ棋
士も悪くはないなあ、とも言っていた。
彼にとっては全部好きなコト。

ピアニスト

好きなコトを仕事にした人たちが向き合
う日々は必ずしもキラキラしていません
。仕事って、いくら自分が好きでも他人
の評価を受けて初めて成立するモノ。
パンを売る時、いくら自分が『こりゃあ
,うまい!』と思っても、他人が『フツ
ーだね』って評価をくだせば誰も買って
くれません。

ユーチューバー

好きなコトを自分の仕事にしたら、自分
にどんなことが起こるかと言うと、容赦
ない他人の評価にさらされるのデス。
得意なことは言い訳が効かないし、そも
そも『オレ、それ苦手だから本気でやっ
てねぇ』と言って逃げることもデキナイ

プロ棋士

まあ、自分の自信のある最高のボールを
投げて場外ホームランを打たれたピッチ
ャーみたいなもの。自分の一番自信のも
っているところでやられると、その敗北
感は大きい。全人格を否定されたような
感覚に陥ってしまう。

以前、『今でしょ!』の林修氏が言って
たんだけど、『できる』で『やりたい』
仕事をしているヒトはひと握り。

大半が『一番やりたい』訳ではないけれ
ど『できる』仕事に就いているんだとか

ロンブローゾ

黄金バット

 

子どもの頃、テレビで「黄金バット」
というアニメがあって、ガイコツなんで
すが、これが正義の味方なんです。

そこに「ナゾー」という悪の結社のボス
がいて、アイサツ代わりや感情が特に
高ぶった時に、「ロォ~ンブロォ~ゾォ
~」と呪文のようなものを唱えていまし
た。
何だコレ?変な呪文!と、子ども心なが
らずっと思っていました。
大人になってある本を読んでいたら、
「ロンブローゾ」という人の名前が出て
きました。
「コレ、あの変な呪文じゃねぇか?」と
思って調べてみたら、「ロンブローゾ」
というのはイタリアの精神科医の名前で
、正式にはチェーザレ・ロンブローゾと
いう「犯罪人類学の創始者」「犯罪学の
父」らしい。

150年くらい前の人です。

「犯罪学の父」ロンブローゾ

「ロォ~ンブロォ~ゾォ~」と唱えるナゾー

 

ナゾーは四ツ目のミミズクの覆面に、左
手が機械の鉤爪。

下半身はたしか円盤の中という変テコな
キャラクターで、どこにでも現れるナゾ
ータワーを根城としてました。

これも、何でこんな変テコな姿してんだ
ろうとずっと思っていました。

どうやらこの人、ナチス・ドイツの手先
として様々な実験を行っていた科学者の
エーリッヒ・ナゾーという人らしく、終
戦期に瀕死の重傷を負って今の姿になっ
たらしい。

歴史がてんこ盛りの深い話だったのです。

ところで、敵役のナゾーは、正義の味方
の黄金バットの頭がドクロなので「犯罪
学の父」をひっかけて、「ロォ~ンブロ
ォ~ゾォ~」と雄叫びをあげたのだ。

だとしたら、何ともイキな演出だと思う。

 

 

 

地球外生命体はいますか?(後半)

土星の衛星『エンケラドス』の噴水

             【続きです】

この『エンケラドス』っていう土星の
衛星、表面が氷で覆われていて、太陽か
らすごく遠いんで、表面はマイナス
200度。ものすごく冷たいんですが、
中はまあまあ、温かいんです。地熱が発
生していますもので。で、このマイナス
200度の表面と仲の熱い所の間に丁度
イイ液体の海の層が出来てて、まあ、
それを地下海と呼ぶそうなんですが、
カッシーニは勇敢にも噴水の中を直接
通過して、その成分を分析したんです。
みんな驚いたんです。何故って、地球に
あるような、まさかのCO2やNH3、
そしてH2が含まれていたんですから。

エンケラドスの構造(オガワメモ)

コレ、どういうことかと言うと、水素と
二酸化炭素があると、両者の化学反応で
メタンを作る微生物に近い生物がこの衛
星『エンケラドス』に存在する可能性が
あるんです。原始の地球にもいたメタン
菌のような生物。メタン菌は地球の海底
の熱水噴出孔で認められている最も初期
の生命の1つ。

 

メタン菌

ところで、ココに石ころがあって、この
石ころが、ある惑星に行ったら、突然、
動き出して、別の石ころを食べ出した。
ワレワレもそれを目撃した時、コイツは
きっと生命体だと思うハズ。まあ、つま
り、生命の活動を目撃することが地球外
生命体(宇宙人)を発見する為に必要なん
です。

石ころが突然動き出した。コレは生命体。

そう言えば、昔、宇宙飛行士の野口聡一
さんがコンナことを言ってました。
『生命体は絶対にいるけど、ほぼ確実に
出会わない』と。

 

地球外生命体はいますか?(前半)

火星人

子供たちの夏休みが近ずいてきました。
この時期になると、『宇宙人を見た!』
というテレビ番組をやり始めます。
ワタクシの子供時代からありました。
手を変え品を変え、まあ、運動会みたい
なもんです。夏休みですからねえ。
夢があってイイと思う。

ところで、宇宙専門家によると、地球的
にモノを考えた時に、宇宙に生命がいる
ための条件というのが3つあって、それ
が、①液体があるコト
②有機物があるコト
③エネルギーがあるコト。

『はやぶさ2』と『リュウグウ』

2020年に日本の探査機『はやぶさ2
』が火星と木星のあいだにある小惑星
『リュウグウ』(大きさは900m)を
トンカチみたいな機械で叩いてその破片
を地球に持ち帰って調べてみたら、その
石や砂の中から有機物のアミノ酸が見つ
かったんです。アミノ酸と言えば、タン
パク質を作るのには欠かせない物質。
生物はタンパク質で出来ています。
地球外生命のいる可能性がアル。
みんな『ウォー!』と叫んだそうです。

小惑星『リュウグウ』と土星の衛星『エンケラドス』

もう1つ、1997~2017年にかけて
はるか先の惑星を探査しようプロジェク
トがあって、2005年に火星よりも
もっと先の土星の衛星『エンケラドス』
に探査機『カッシーニ』が近ずいた時、
撮った写真の中に『エンケラドス』の
表面から水が噴き出しているような
写真が送られて来たんです。

     【続く】

 

ビートルズという「枯れない井戸」

ビートルズ(LP)と、わたくしのジョン・レノンめがね

 

音楽プロデューサーのジョージ・マーチ
ンさんってのがいて、その人、ビートル
ズの作品のほとんどを担当し、「5人目
のビートルズ」と呼ばれている人です。

ある日ビートルズを見て、「こいつら
面白くて頭がイイので、一緒に仕事した
いなぁ」と思いました。

自分がこう思うなら、世の中のみんな
同じように思うに違いない、大人気にな
るぞ!と。

その後の展開は、ご存知の通り。

意外なのは、この4人、演奏が飛び抜け
てうまかったわけではありませんでした。

実はマーチンさんに出会う前に、ビート
ルズは別のレコード会社のオーディショ
ンに落ちています。

まぁ、人柄重視の面接が音楽史を動かし
たということだ。

往年のビートルズは、「汲めども尽きぬ
歌の井戸」。

次から次へと新しい音楽が生まれてきま
した。

でも残念ながら、もうその井戸からは
新曲が湧き出ません。

が、しかし、記念盤のCDは売れ続け、
「そんな映像まだあったの?」とか、
「そんなネタまた見つかったの?」とい
う風に、いろんなのが時々思い出したよ
うに出てくる。

ビートルズの曲は、LPやCD持っていな
くても、今の時代、音楽配信で何億回も
再生されていると聞きました

その多くが、われわれみたいなオッサン
たちじゃなくて若者というのも、チョッ
ト嬉しい。

ビートルズという井戸の魅力は、当分の
間汲み尽くされそうにありません。

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