2023年 7月 の投稿一覧

一諭吉、二諭吉、三諭吉。

20年間ありがとう。福沢諭吉さん。

来年の2024年に1万円札がかわります。
福沢諭吉が渋沢栄一になる。20年ぶり。
その前は聖徳太子でした。
『高校生、大学生の間で、1万円札1枚
を一諭吉、2枚を二諭吉、3枚を三諭吉
って言うんだって。』と、うちの奥さん
から聞きました。友達の子供がいつも使
っている言葉だとか。
今どきの大学生はよく使うらしい。

笑うしかない諭吉。

その諭吉も来年から栄一になる。
若者たちは何て呼ぶんだろう?
『1渋、2渋、3渋?』
『栄一、栄二、栄三?』
Z世代のセンスが楽しみだ。

悲しそうな諭吉。

福沢諭吉さんにはあまり御縁はなかった
けど、20年間、お世話になりました。

清水寺は崖と滝があるところに造られた

清水寺

先日、ウチのスタッフに清水寺の話をし
たら、『先生、その話面白いからブログ
に書いてください。』と言われました。
なので、書いてみようと思います。

清水寺と言ったら、年間600万人も訪
れる京都でも有名なお寺。昔からあって
、源氏物語や更級日記にもよく登場しま
す。枕草子には『清水寺のにぎわいは、
騒がしきモノ』と書いてあった。
ところで、今も昔も、何で京都人もそう
でない人も、清水寺を目指すんだろう?

清水寺付近(オガワメモ)

仏教の絵に観音様が描いてあって、その
背景には崖があって、滝が流れています
。『観音様は断層があって滝が流れてい
るところに住まわれているんだ。』で、
空海が観音様を祭るのに洛中に近い所で、
崖があって滝が流れている所は何処かに
ねえか?と、探させたら、アッタ、あっ
た、今の清水寺のあたりに。

崖の交差点から水が流れた(音羽の滝)

元々、清水寺の辺りと嵐山の辺りは元は
同じ地層で平に続いていたんですが、
100万年ほど前から、この地層に力が
加わり、断層が出来た。真ん中が落ち込
んで、盆地となり、東と西で別れ別れに
なったんです。沈んだんです。耐えきれ
ずに。そして、崖の交差点になった。

真ん中が落ち、今の京都盆地になった

だから、清水寺の辺りは断層があって、
そこから水が流れるようになった。
今の『音羽の滝』です。

観音様が住まわれる『補陀落(ふたらく
)』をイメージして建てられたのが清水
寺。他にも観音霊場って沢山あると思
うんですけど、これだけ都に近くて、
一ケ所でいろんな願いをかなえてくれる
寺ってないんです。ココの観音様は勉強
、健康、恋愛、子宝などあらゆることに
応じてくれます。千手観音のように、
あの手、子の手を使って。

都に一番近い観音様の住む崖、地形に加
えて立地にも恵まれたコトも多くの人が
清水寺を目ざした理由なんデス。

 

 

CO2はどこへ行った?(後半)

金星・地球・火星の3兄弟星

    (続きです)

もしかしたら、ワタクシのカラダも
中生代にいた恐竜の炭素を使っている
のかもしれません。

ここで面白い話があります。
地球が誕生したのは46億年前。その頃
地球の大気中にはCO2が豊富にあった
という。地球の3兄弟星と言われる金星
・火星も同じだ。この2つの惑星の
CO2だけに注目すると、金星96%、
火星95%。地球だけが現在、0.04%と
極端に少なくなっているのだ。

地球の火星、金星との違いは、生物や海
があるということなので、仮説は空気中
のCO2は海の中に大量に溶け込んで、
そこで生物が生まれた。そのカラダは
炭素で出来ているので、それが陸上に
上がったり、植物の方に進化して巨大な
森林を築いたりした。

ワタクシ達のカラダは恐竜の炭素が使われた?

つまり、大気中の炭素が動物や植物の
カラダになったということ。何十億年も
かけて。その他は海に溶けている。

それなら、地球上の大気中にCO2が
ごくわずかしかないという話もワカル気
がする。

CO2はどこへ行った?(前半)

CO2(二酸化炭素)

CO2は悪者と思われています。でも
CO2はワレワレ生物が生きていくのに
欠かせないものだということが明らか
になってきました。この地球に生命を
誕生させた影の立役者がCO2だと。

ヒトを巡る『炭素』の循環という理論
があります。コレ、大気に存在する
CO2、実は生物のカラダを作るのに欠
かせないんです。その循環の始まりは
植物が太陽の光を使って行う光合成。

森林

植物は大気中のCO2を吸い込んで炭素
を有機化合物にして自らのカラダに貯
え、そして、O2(酸素)を出す。その植
物を動物が食べ、やはりカラダを作る
材料として炭素を使う。

ヒトも同じ。筋肉、骨、臓器、それら
全てが炭素から出来ている化合物。
炭素は腕を4本持っているから、それが
他の元素と結びついて複雑な分子構造
を作ることができる。

炭素の構造

だから生物は炭素を使っているのでしょ
うか。つまりワレワレ生物のカラダは元
をたどれば、皆、大気中のCO2に行きつ
くんです。

炭素の循環(オガワメモ)

そして今、ワタクシたちのカラダを作っ
ている炭素が明日には庭の草花の一部に
なり、いつの日か巡りめぐって誰かの
カラダを作ることになるのだ。

       (続く)

微生物のクリストリジウムはガン細胞を破壊する

土の中で暮らすクロストリジウム

地球が出来て46億年経ちますが、微生
物の歴史も40億年あるらしい。その
微生物の中に本来は土の中で暮らして
いるクロストリジウムというヤツがい
て、酸素が大嫌いで、土の中の脂肪を
分解してエネルギーにしていました。
その際発する酵素にガン細胞を破壊す
る力があることがわかって来たんです。

苦手な酸素があるので鎧を着る

まず、クロストリジウムを血管の中に送
り込む。そこには苦手な酸素がタップリ
ですが、クロストリジウムはヨロイのよ
うな硬い膜をまとい、見事に酸素を防ぐ
。そして酸素が少ないガン細胞にたどり
着くと、まず変身。ヨロイを脱ぎます。
そして本来の姿に戻る。

ガン細胞の所に着くとヨロイを脱ぐ

さらに、そこでドンドン増殖して分裂し
て繁栄。ガン細胞の中では酸素が少なく
、クロストリジウムはそこだけで生きて
いける。

ここで、今度はクロストリジウムが出す
酵素の出番。ガン細胞の中の栄養分を
エネルギーにするために細胞を破壊し
始める。実際、ヒトで臨床試験をしたら
ガン細胞が小さくなった。

ガン細胞を破壊し始めた(オガワメモ)

従来のガン治療では効果がない患者さん
他に選択肢のない患者さんを助けること
ができるかもしれません。で、他にも
ガンを退治できるかもしれない微生物の
候補が数種類あって、それが、サルモネ
ラ菌、リステリア菌とも言われています。

ここからがワタクシの妄想です。ワレラ
が歯周病菌は酸素がない所で力を発揮す
るのですが、血液の中へ入っても、残念
ながら身に着けるヨロイを持っておりま
せんので、ガン細胞の所へ着く前に、酸
素に攻撃されて死んじゃう。

もし、歯周病菌が血液中でヨロイを身に
着ける能力を持ったならば、ガン細胞を
破壊できるかもしれません。何たって、
歯周病菌は酸素がいない所で力を発揮す
る生き物ですから。
と、まあ、そんな寝言みたいなコトを考
えています。

誰か、研究してくれないかなあ。

 

 

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