先日、ウチのスタッフに清水寺の話をし
たら、『先生、その話面白いからブログ
に書いてください。』と言われました。
なので、書いてみようと思います。
清水寺と言ったら、年間600万人も訪
れる京都でも有名なお寺。昔からあって
、源氏物語や更級日記にもよく登場しま
す。枕草子には『清水寺のにぎわいは、
騒がしきモノ』と書いてあった。
ところで、今も昔も、何で京都人もそう
でない人も、清水寺を目指すんだろう?
仏教の絵に観音様が描いてあって、その
背景には崖があって、滝が流れています
。『観音様は断層があって滝が流れてい
るところに住まわれているんだ。』で、
空海が観音様を祭るのに洛中に近い所で、
崖があって滝が流れている所は何処かに
ねえか?と、探させたら、アッタ、あっ
た、今の清水寺のあたりに。
元々、清水寺の辺りと嵐山の辺りは元は
同じ地層で平に続いていたんですが、
100万年ほど前から、この地層に力が
加わり、断層が出来た。真ん中が落ち込
んで、盆地となり、東と西で別れ別れに
なったんです。沈んだんです。耐えきれ
ずに。そして、崖の交差点になった。
だから、清水寺の辺りは断層があって、
そこから水が流れるようになった。
今の『音羽の滝』です。
観音様が住まわれる『補陀落(ふたらく
)』をイメージして建てられたのが清水
寺。他にも観音霊場って沢山あると思
うんですけど、これだけ都に近くて、
一ケ所でいろんな願いをかなえてくれる
寺ってないんです。ココの観音様は勉強
、健康、恋愛、子宝などあらゆることに
応じてくれます。千手観音のように、
あの手、子の手を使って。
都に一番近い観音様の住む崖、地形に加
えて立地にも恵まれたコトも多くの人が
清水寺を目ざした理由なんデス。