CO2は悪者と思われています。でも
CO2はワレワレ生物が生きていくのに
欠かせないものだということが明らか
になってきました。この地球に生命を
誕生させた影の立役者がCO2だと。
ヒトを巡る『炭素』の循環という理論
があります。コレ、大気に存在する
CO2、実は生物のカラダを作るのに欠
かせないんです。その循環の始まりは
植物が太陽の光を使って行う光合成。
植物は大気中のCO2を吸い込んで炭素
を有機化合物にして自らのカラダに貯
え、そして、O2(酸素)を出す。その植
物を動物が食べ、やはりカラダを作る
材料として炭素を使う。
ヒトも同じ。筋肉、骨、臓器、それら
全てが炭素から出来ている化合物。
炭素は腕を4本持っているから、それが
他の元素と結びついて複雑な分子構造
を作ることができる。
だから生物は炭素を使っているのでしょ
うか。つまりワレワレ生物のカラダは元
をたどれば、皆、大気中のCO2に行きつ
くんです。
そして今、ワタクシたちのカラダを作っ
ている炭素が明日には庭の草花の一部に
なり、いつの日か巡りめぐって誰かの
カラダを作ることになるのだ。
(続く)