藤原氏のお話が好評だったので、
今日は、誰もが知っているけど、
それが一体、何なのか良くわからない
『源氏』と『平氏』の話をします。
藤原氏から様々な苗字が生まれた頃、
ある一族でも増えすぎたので一族の
人数を減らす為、一族をいくつかに
分散させようという動きが
起こりました。
その一族というのが、『天皇家』。
天皇家では天皇になれた者もいれば、
なれなかった者もいます。『君たち
には、申し訳ないが、もう与える
冠位がないのだ。申し訳ないけれど、
地方へ出向いてくれまいか?』
天皇にそう言われると、従わない
わけには参りません。
そのようにして、天皇になれなかった
皇族も、藤原氏と同じように地方に
下ったのですが、皇族にはもともと
苗字も無ければ、氏も無いので
皇族が天皇家から離れる際には、
天皇から新たな氏を貰いました。
その時に貰った氏が『源』と『平』。
実は源氏も平氏も元々は天皇家。
天皇になれなかった皇族の一部が氏を
貰って地方に下り、各地を治めながら、
やがて、武士へと変わっていったのだ。
まあ、お互いを区別するための呼び名が
生まれて、それが現代の苗字になって
いったワケです。
今だに、まだ源氏と平氏の戦いが
残っています。それが、
小学校運動会の紅組と白組。
NHKの紅白歌合戦。
アレ、赤が平氏で、白が源氏。
源氏と平氏に分かれて戦う。
そして、NHKの舞台で両者、
歌の合戦をする。