養老家の飼いネコ「まる」が数年前
に亡くなりました。
亡くなるチョット前頃から、ずいぶん
元気がなくなった。
18才ですからね。人間の年齢なら90才。
寝ていることが多くなり、変な鳴き声を
出すようになり、食欲もなくなった。
老衰。
そして、とうとう、姿を見せなくなった。
ネコは亡くなる前に姿を消すといいます。
飼い主に死んでいる姿を見せたくないと
いう理由もありますが、ネコをこよなく
愛する友人によれば、実際、弱っている
時は人のいない所でじっと回復を待つと
いうネコの習性らしい。
元気になればどこからともなく現れる。
そして、回復しなければそのまま死を
選ぶ。というか、眠ったまま永遠に目が
覚めない。
養老先生、心配して探し回ってやっと
見つけた。
「ネコは死ぬ時はひとりで消える。どう
もそれをジャマしたような気がする。」
と言っておられた。
そのうち先生には、まるの供養のために
も、まるの目線で世の中のことをアレコ
レ書いてほしい。
表題はもちろん、「我輩はまるである」。