病原体がカラダに侵入する時、最初に
働くものは何かという話ですが、最初は
ヒフという防衛ライン。
生き物の表面というのは、もうそれだけ
でしっかりした防衛ラインになっていて、
ケガしない限りヒフから入らないのです
が、粘膜は弱いんです。
大体は粘膜から入ってきます。
例えば、カゼとかはノドとか気管の粘膜
から入ってきますし、その第一の防衛ラ
インを突破されたら、次に働くのが自然
免疫のしくみで、主にマクロファージと
か好中球とかいう、まぁ白血球の一部な
のですが、食べるという細胞が働いてく
れます。
マクロファージっていうのはよく食べる
細胞で、病原体が来たらパクパク食べて
くれる。
食べるというのは、食べて中で消化して
溶かして殺してしまう、まぁ、そういう
細胞。
好中球はマクロと同じような働きをする
細胞ですが、ちょっと寿命が短くて、パ
ンパンに食べ終わった頃には死にますの
で、大体寿命は2~3日程度。
その病原体を殺し終わった好中球の死骸
が膿になって出てくる。
ケガをして出てきた膿は、免疫細胞が
働いて出てきたものってワケです。
それでも突破されると、次に出てくるの
がリンパ球の中のキラーT細胞。
感染した細胞を殺してくれます。
歯周病に例えたら、まぁ、食べきれなか
った病原体が骨に感染すると、リンパ球
の中のキラーT細胞が働いてくれます。
「お前、感染したな!悪く思わんでくれ
よ。堪忍してや!」といって感染細胞を
殺します。
で、それをさっき出てきた食細胞が食べ
にきて、骨がだんだんなくなっていく。
これが、歯周病で骨がなくなっていくと
いうしくみ。
このキラーT細胞でも倒せない敵だとい
うことになれば、しょうがない、最後の
手段、リンパ球のB細胞の出番。
カラダは抗体を作るという作業に入って
いきます。
時間はかかりますけど、コレが強いん
です。
新型コロナで自然に治った人は、この飛
び道具の抗体がカラダ中にばらまかれ、
病原体を撃退したのデス。