「おじいさん忍者」

 

今から400年以上前の関ケ原の戦いで
忍者が活躍していたという記事を見て、
忍者に興味をもちました。

お盆休みということもあって、本屋さん
に行って、最近テレビでよく見かける
歴史家の磯田道史さんの本を数冊買いま
した。

この方、忍者の研究をされています。

磯田さんは「歴史のホント」の真実を知
るために、忍者の子孫のお宅をわざわざ
訪問して、代々家に伝わる古文書を読ま
せてもらっているというのです。

忍者の研究、正直困っているようで、
何しろ忍者は隠れ忍んでいますから、あ
まり資料を残しません。

忍者といえば三重の伊賀者、滋賀の甲賀
者が有名。

で、甲賀者に木村奥之助という「おしゃ
べり忍者」がいて、歴史学者には大変あ
りがたい存在だとか。

「ワレワレ甲賀者(忍者)は、全国に
ネットワークをつくるために薬売りの姿
で全国をまわったり、カゴ屋になって情
報を得たりした。

でも江戸時代になって平和な時代になっ
たこともあり、甲賀者同士は先祖代々、
昔は兄弟のようなものだったが、今は
他人同然のようになり・・・。

それまでは甲賀者といえば、忍びとして
使えるという信用が天下の人たちにあっ
たのに、今では・・・。」

このおじいさん忍者、忍者の世代交代に
悩んでいました。

古文書「甲賀未来記」にそう書いてある
のデス。

こういうミミズのはったような字で書い
てある古文書の中にキラメクような一行
を見つけて、誰も知らない真実を知った
瞬間が歴史家はたまんないんだろうなと
思いました。

ブログ一覧