「曽我物語」、だって腹が立つから!

曽我物語

 

「曽我物語」といって、鎌倉時代、曽我
兄弟が父の敵(かたき)をとった、美談
として語られている話があります。

実はこの話、兄弟が敵討ちで狙った相手
は、父親の敵だけではなく、なんと頼朝。

コレあまり知られていないんですが、
歴史家・学者の間では当たり前の話だと
、ある歴史家の偉い先生が言っておられ
ました。

美談のカゲには陰謀アリだとワタクシ
思っていて、先日大河ドラマ「鎌倉殿の
13人」でも、実は頼朝を狙ったという
話に仕上がっていました。

曽我物語があんなにリアルなのは、敵
(かたき)の工藤祐経が斬られた時も
横には姉ちゃんが一緒に寝ていて、その
様子を姉ちゃんが坊さんに話して、坊さ
んが一生ケンメイそれを書き留めたらし
いトカ。

だいぶ前になりますが、昭和の時代に
芸者さんに取材する腕のいい記者っての
がたくさんいて、やっぱりそれはお金と
か恋愛とかじゃなくて「腹が立つから、
ねぇ、聞いて!何よ、この人たち!」っ
て芸者さんたちが思うからで、まぁちょ
っと二次会に行くようなレベルで「もう
ガマンできない。腹が立つからちょっと
聞いてくれない?」という芸者さんの話
が特ダネになっていました。

まぁ、この類の敵討ちの美談、「曽我物
語」も、鎌倉政権が生まれた時の理不尽
さや男の残酷さみないなのがそうやって
語り継がれていったんでしょう。

だって、腹が立つから。

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