ワレワレ歯医者の仕事は、骨がいつも
関係しています。
歯が動かないのは、骨がしっかり支えて
いるから。
ヒトのカラダを見ても、骨に筋肉とか腱
がついて形をつくっています。
でも、皆さん案外、骨の持つ他の能力を
ご存知ありません。
骨があるから心臓が動く。
実は、骨っていつもカルシウム成分を
溶かして血管を通して、全身へ届けてい
るんデス。
生物が生きている限り動き続ける心臓は
、この骨が溶かされないとスグ止まって
しまうんです。
カルシウムは細胞に届くと電気を帯びて
カルシウムイオンになる。
このカルシウムイオンの増減が、心臓を
動かしている。
Ca2⁺が増えた時、心筋細胞は収縮し、
逆にCa2⁺が減ると心筋が拡張するんです。
まぁこれは、心臓の筋肉だけじゃなくて
全身の筋肉も一緒。
ですから、骨はまさにカルシウムのATM。
硬いばかりじゃない。
巨大なカルシウムの貯蔵庫から日々、
必要な分だけを引き出しているんです。
そして心臓を動かす。
で、気になるのは、骨の中にどのくらい
貯めているのかということ。
成人でだいたい1㎏。
1日に必要なのは1g。
だから骨の中に1000倍のストックがある
と思っていいわけです。
まぁワレワレは、骨の中にカルシウムを
貯金しているわけデス。