カルテに「鈴木」さんの姓が多いぞ。

有名な「鈴木さん」

 

カルテを整理していると、患者さんの名
で「佐藤」という名字が一番多かった。

そして、次が「鈴木」さん。

まぁ、佐藤さんというのは何となくわか
る。

昔から、小学校でも中学校でも、アイツ
も佐藤、コイツも佐藤でした。

歴史で藤原氏の関係者はみんな佐藤さん。

でも、「鈴木」は何で?

で、歴史家の偉い先生がこんな話をして
いたことを思い出しました。

昔むかしの話になるのですが、1467年に
京都で始まった応仁の乱で、京都はボロ
ボロの焼け野原。

以後、荘園からの上がりや天皇家からの
補助金がなくなって、伊勢神宮では天照
大神を祭ってある伊勢神宮の神官の収入
も途絶えてしまいました。

で、これではイカン!ということで、
神官、特に御師といって参詣者の祈祷や
世話をする人たちが観光開発を始めたん
です。

まぁ、今でいう近畿日本ツーリストみた
いな事業です。

神官が開発業者になった。

伊勢神宮は天照大神を祭ってある、まぁ
民衆が群れるようなところじゃありま
せん。

デモ、それじゃあカネにならん。

で、民衆の巡礼によってお金を稼ごうと
したワケです。

そこで神官は全国を回って「伊勢神宮は
尊い場所ですよ。天皇家とのゆかりが
アレコレあるんですよ。神話はお腹がい
っぱいになるほどありますよ」などと
説いてまわった。

その説いて回った神官に鈴木の姓が多か
ったんです。

まぁ、観光業者がつくり出したキャンペ
ーンの副産物が鈴木の姓を全国に広めた
ってワケだ。

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