以前、数字や文字に色がついて見えるん
だよなぁ、という人に会ったことがあり
ます。
「そんなバカな。カレンダーの平日の数
字は黒で、土曜日が青、日曜日が赤のア
レのこと?」
と聞いたら、
「そうじゃなくて、数字の1は赤で7は
ピンク、8は黄色で5が緑。ワタシには
そう見えるのよ。」
小さい時からそれがフツーで、大きくな
って他人に「そう見えるでしょ」と聞い
たら、「見えない!」とバッサリ切られ
た。
それで、自分にしか見えないんだぁと
初めて知ったトカ。
これは、文字に色を感じたり、音に色を
感じたり、形に味を感じたりする「共感
覚」と呼ばれるモノです。
「女性の黄色い声援」ってのがあるけど
、きっと誰かにそう見えたんでしょう。
これは女性特有の高い声のこと。
まさに、神が与えてくれた感覚。
まぁ、その人の個性だ。
そういえば作詞家の松〇隆氏も、身内が
亡くなった時、目の前の世界がモノクロ
になったと語っていた。
歌詞にも「春色の汽車」とか「映画色の
街」とか、不思議な色が出てくる。
そう見えたのかもしれません。
思想家の内〇樹氏も以前こんなことを
言っていた。
「中3の頃、突然、教科書のあるページ
をパッと見ると、それがまるで写真にで
も撮ったように頭の中に鮮明に映ってい
た。」
その勢いで高校受験を突破した。
しかし、その能力は突然去っていった。
おそらくそれは驚異的サヴァンと呼ばれ
るモノだ。
凡人のワタクシには、そんな能力はひと
つも現れてくれません。