「今でしょ!」で一世を風靡した林先生
のお話です。
彼は東進ハイスクールに、英語の学習ア
ドバイザーとしてバイトで入りました。
でも一番好きなのは、数学。
そこで、数学のテストを受けて、数学の
講師として正式に授業をすることに決ま
った。
でもここで立ち止まって考えた。
「数学で勝負していくのがホントにベス
トなのか?」
彼は法学部出身の文系。
大学の数学科で無限の深淵を秘めた数学
という世界を専門的に研究してきた連中
と戦って、本当に勝ち目があるのかと
考えた。
そっと周りを見回してみると、他にも
科目はあるのです。
英語、日本史、化学、古文、現代文・・。
現代文?
これは好きではないにしても、得意な
科目。
そこで、当時爆発的な人気を誇っていた
現代文の先生の授業を、こっそりのぞい
た。
「相手が軽い!これなら楽に勝てる!」
そこで数学の講師として採用してくれた
上の人に、「現代文で行きます!」と
宣言。
「お前はバカか!」と一喝されたものの、
とりあえず1回公開授業をすることにな
りました。
生徒には申し訳ないのですが、明らかに
モニター越しの別室で見ているアノ人の
ための授業でした。
公開授業が終わって、「いかがでしたか
?」と言う前に、アノ人は「現代文で
行こう!」と早速返事をくれました。
こうして林先生、「勝ち易きに勝つ」道
を選んだのです。
今、林先生、テレビで忙しそうですが、
東進ハイスクールでは現代文を教えてい
るそうです。