顔の表情の話です。
口のまわりの口唇とか頬とかは、ヒト
特有のもの。
ヒトもホ乳類なので、母乳を吸うために
頬や口唇が発達してきました。
ところが、カエルやヘビには頬や口唇が
ありません。
オッパイを吸って育ちませんからねぇ。
ホ乳類以外の動物では、頭の骨にただ
皮がかぶさっているだけです。
頬や唇がないだけでなく、顔に肉のよう
なモノがほとんどありません。
だから顔が動かない。
だから顔の表情が乏しい。
何でこうなるのかというと、発生の段階
でホ乳類では頭の領域で骨と皮の間に
何か道のようなものができて、そこを
埋める細胞が移動して表情筋がつくられ
るのです。
一方、カエルやヘビなどのホ乳類以外の
セキツイ動物では、骨と皮の間に道のよ
うなものができないので、その場で首の
皮を動かして顎を引き下げたりする筋肉
になるダケなのです。
ヒトなら表情がないと会話もはずみませ
んし、そこから何も生まれないと思う。