何年か前、6月の“64歯の日”(6月4
日)に円山動物園で歯みがきイベントが
あって、歯科医師会の偉い先生がカバの
ブラッシングをしていました。
カバはガバーッと口を開けます。
あれ、大あくびをしているんじゃありま
せん。
実は自分を強く見せているんです。
縄張り争いがあるのです。
口を開けた時の角度を測った人がいて、
150度はあったと言っていた。
クジラやワニよりもよく開く。
口を大きく開ける個体ほど強いと言い
ます。
オスのカバは口が大きいほどメスに
モテるとか。
カバの歯は門歯(前歯)、犬歯、臼歯
合わせて40本(人は28~32本)。
上下で対になっている門歯と犬歯は
永久に伸び続け、自分の口を貫いてしま
うこともあります。
カバも、動物園にいない時は野生。
大きい歯は、食べるためより暮らす場所
や家族を守るために必要。
縄張り争いや肉食動物と戦う時の強力な
武器になるのデス。
犬歯を見たら肉食動物かと思いますが、
臼歯を見たらやはりカバは草食動物。
草は消化に悪いから、よ~く臼歯ですり
つぶして呑み込みます。
草食だからきっと小腸は長いはずだ。