人の血は赤いけど、昆虫の血は赤くない。

 

 

歯周病の治療をしていると、必ず歯ぐき
から真っ赤な血が出てきます。

あの真っ赤なのは、酸素を運んでいる赤
血球の色。

バイ菌と戦ってくれているのは赤血球じゃ
なくて、いつも一緒にいる白血球やリンパ
球です。

セットでやってくる。

ところで、昆虫にも血液があります。
でも、赤くない。

赤くないのは、酸素を運ぶ役割の赤血球が
ないからです。

昆虫はほ乳類のように血管がなくて、体内
の臓器以外の部分を血液が満たしています。

虫をつぶすと「ブジュッ」と出てくる透明な、
黄色っぽい液体が、昆虫の血液。

昆虫の場合、気門から全身に張り巡らされた
気管に直接空気を取り込むしくみなので、ほ
乳類のように血液が酸素を運ぶ役割をもたな
くてもいいのです。

なんたって、昆虫はあんな小さなカラダの中で
150万個そこそこの細胞を組み合わせて、飛ん
だり、跳ねたり、鳴いたりしているワケですから、
無駄な血管をつくる余裕などないのでしょう。

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