親知らずを抜くと、血が出ます。
何の血かというと、だいたいが骨と歯をくっつけている歯のまわりの血管が切れて出る血なのです。
血管が破れて血が流れ出すと、破れた部分に赤血球や白血球がひっかかり始めます。
そこへ血小板がやってきて、たくさんのセンイ状のものを出し、納豆のように血球をからめて固めてしまいます。
それで血管の破れ目がふさがれ、その結果血が止まるのです。
そんな時お酒を飲むと、お酒の成分のアルコールがこの血小板のキノウを低下させます。
そのために血球が固まりにくくなって、血が止まらないのです。
さらに言えば、血圧が上がったり、心臓の鼓動が速くなったりして、血球が破れた血管から強く押されて大量に出てきますので、なかなか血は止まりません。
余談になりますが、親知らずを抜くと、顔が四角になる方がいます。
これは、抜く時に骨を削るから。
歯だけを単純に抜くなら、たいていの場合膨れることはありません。