ツバが外に出てきたワタクシの職場は口の中なので、口の中のツバを見ても、口の中の出血を見ても、なんとも思いません。
だけど、世の中の人は口の中にあるツバが外に出ると汚いと感じるようです。
何でそう思うのか考えていたら、解剖学の養老孔子先生(仮名)がこんな答えを用意していました。
チョット哲学っぽいです。
「人間は自分を『えこひいき』しているのだと考えればよくわかります。人間の脳、つまりイシキは『ここからここまでが自分だ』と自己のハンイを決めています。そのハンイのものは『えこひいき』する。ところが、それがいったん外に出ると、それまでの『えこひいき』はなくなり、自分の一部ではなくなっちゃう。だから『ツバは汚い』と感じるようになるのです。」まぁ、「ツバよ、もうお前は”自分”ではないのだから、”えこひいき”はできないぞ」ということです。
だったらウンチもシッコも同じ。
いくら自分のカラダから出たものとはいえ、ウンチを汚いと思うのがフツウ。
でもカラダの中にあるうちはその汚さを気にしません。
だって、自分の一部だし目に見えないんですから。