「食べたら歯磨剤をつけてすぐ歯を磨く」というのは日本だけの習慣。
戦後、国と歯科医師会、そこに歯磨きメーカーがのっかって、1日3回3分以内に3分間、歯磨きペーストをつけて磨きましょうという「3・3・3運動」が始まりました。
この運動のお陰で、日本人は食べた後スグ歯を磨く習慣がつきました。
20年くらい前からでしょうか、他の先進国ではむしろ「すぐ磨いてはダメだ」と言われるようになりました。
ペーストをつけてすぐ磨くというのは、唾液というきれいな清水の中に洗剤をぶち込んで一緒に「ペッ」と吐き出すことで、せっかく溶けた歯を修復しようとしている唾液の仕事をジャマすることになるのです。
ツバは最高の歯磨剤。
人類が誕生して600万年くらい。
いまだにツバがあるということは、生命維持にかかせないものだから。
なんたって、生物はムダなものは創らずに、排除しようとしますからねぇ。
そう考えれば、市販の歯磨剤の存在意味がなくなってしまう。
まぁそれもまた困るし・・・。