教科書の中にあるたった1行の文、これ、深いんだろうなとよく思います。
高校生の時に習う、微分・積分。
あれ、17世紀の中世ヨーロッパで発明されました。
中世までは神が世界をつくったと信じられていました。
でも実はそうではなくて、どうやら違うやり方でつくられたのだとわかってきたのです。
そして、その動きをどうしたら発見できるのかを知りたくなって、何とか世界を止めてみたいという切実な思いから考え出された概念、それが微分・積分。
受験勉強では微分・積分の問題を操作的に解くことばかりが強調されていますが、実はその理論の背景を理解することが大切。
他の教科も同じ。
例えば、「細胞の中のミトコンドリアはエネルギーを生産しています」という理科の教科書にある文。
このたった1行の文には、100年以上の歴史が詰まっています。
いろんな知りたがり屋さんの「ぜひ知りたい」という切実な思いがココに詰まっているのです。