世の中では今、ポテトチップスが品薄だとか。
去年北海道に上陸した連続台風で、ジャガイモが被害を受けたからです。
そのポテトチップス、どうやらある男の意地から生まれたようなのです。
今から約150年前、ニューヨーク州の避暑地サトラガのあるホテルでのこと。
ウエイターがインド人コックのところへフライドポテトの皿を持ってきて、「客が厚すぎると文句を言っている」と言います。
このコックは非常に誇り高き男。
「これならどうだ!」とばかりにジャガイモを紙のように薄く切って、カリカリに揚げました。
客は、「ここまで薄くしろとは言わなかったのに」とビックリ。
でも一枚つまんで食べてみると、そのおいしいことにまたビックリ。
一晩のうちにその味はホテル中で評判になり、その夏の避暑地サトラガでは、大通でもベランダでも、優雅に紙コップからポテトチップスをつまむ客の姿が見られたそうです。