ウシやウマ、キリンやシカなどの顔の長い動物は、どれも草食性です。
なぜ顔が長いのかと言えば、草を食べるには消化しにくい草を歯でよくすりつぶさなければなりません。
そのために大型の臼歯が必要で、それを骨の上にのせるために長くて丈夫なアゴが発達したからです。
ライオンやネコやトラなどの肉食動物の口の中には、鋭い牙やとがった歯がありますが、臼歯はあっても見落としてしまうほど小さいのです。
肉食動物は獲物に咬みついた後、何回か咬んですぐ飲み込みます。
肉は消化がいいからです。
たいして咬まないので、奥歯は必要ありません。
奥歯を載せる骨がいらないので、彼らはウマずらじゃない、ただの丸顔なのです。
進化の中でそうなりました。