アメリカ西海岸
サンディエゴアメリカから日本に里帰りしたある患者さんで、「2週間しか日本にいないので、その間に治してくれないか」という方がおられました。
お口の中を拝見したら、前歯しか咬むところはない。
奥歯は残根、あるいははずれて1年間放置。
歯では随分苦労しているようでした。
「2週間ですかぁ。できるところまでやってみましょう。」ということで、その日から治療が始まりました。
アメリカって国、治療費がべらぼうに高い。
で、皆、痛くなってもガマンしているとか。
ホントにガマンできない時は隣のメキシコに治療に行く。安いですから。
どこに住んでいるのですかと聞いたら、西海岸のサンディエゴという町だという。
サンディエゴと言えば、メキシコとの国境線近くの町。
アメリカは国境近くでも、どこへ行っても「アメリカァー!」って感じ。
患者さんによると、メキシコの先生、みんな「インプラント!インプラント!」と勧めてくる。
メキシコは街中、歯医者だらけ。
確かにメキシコって国、中国同様、他の国の歯科医師免許でもそこで治療できる。
話は戻って、幸いなことにその患者さん、根の治療はしなくて済んだので、毎日来てもらい、左右咬めるところまでもっていきました。
咬み合わせが確保できないうちに型をとると咬み合わせが低くなる可能性があるため、技工所にお願いして0.5ミリくらい高くつくってもらい、じっくり調整しました。
アッという間の2週間弾丸ツアーでした。
患者さん、今頃はサンディエゴの空の下。
おいしく食べれてるかなぁ。