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八つぁんと熊さんの花見酒

 

 

春になると、近くの円山公園では花見を
しながら酒を飲む人が増えてきます。

まぁ、酒好きにはたまりません。

花見といえば、「八つぁんと熊さんの花
見酒」という話があります。
コレは江戸時代の落語。

八つぁんと熊さんが樽酒を二人で担いで
いる。
八つぁんが手持ちの十文を熊さんに渡し
て、酒を一杯飲ませろという。

熊さんがいいよと言う。

次に熊さんが八つぁんからもらった十文
を八つぁんに渡して、おれにも飲ませろ
と言う。

これを続けると、樽酒はいずれなくなる。

経済統計は、それでつじつまが合ってい
ます。
収入と支出のつり合いが見事にとれてい
るから。

自然と経済の関係は、まさにコレ。

お金は数字で、そしてただの紙切れ。
それが実態のないことは誰でも知ってい
る。

        八と熊のやり取りが経済

花見酒でいうなら、十文のやりとりはウ
ソで、酒が減るのと八と熊の2人が酔っ
払うのが実。

八と熊のやりとりが経済で、酒の減少が
資源。
八と熊が酔っ払うことは、人が生きてい
るということ。

江戸時代の人はこのことをわかっていた
から、落語になったのだ。

そのようなことを解剖学の養老孔子(仮
名)先生が以前おっしゃっていた。

この先生、人体の解剖だけでなく、経済
の解剖も時々します。
手法は同じなんだトカ。

 

こうして、たくましい先輩たちになっていくのデス。

団体戦(イメージ)

先輩を応援する後輩たち(イメージ)

「テニスの王子様」というマンガがあり
ます。あの漫画、関東の硬式テニス強豪
校に、ちょっとクールで強い新1年生が
入ってきた。で、2年生、3年生のいい
刺激になって、切磋タクマしながら団体
戦で全国中学生大会を制覇するという
ストーリー。
まぁ、あれは漫画の世界でのお話。

テニスの王子様

以前、北海道の全国中学生テニス大会
の北海道予選を見たことがあります。
北海道の男子では、K陵中、札幌K成中
H嶺中、函館Rサール中、NEW琴似北中
N野中が出ていました。
どこの学校にもエースと準エースの2枚
看板がいて、あとはたいてい駒不足。
彼らはシングルに出てポイントを取りに
いく。そこで残りの2つのダブルスが勝
負のカギを握ることになります。

全国中学生テニス大会優勝青春学園

ダブルスに起用された子たちは中学に入
ってからテニスを始めた子が多いので、
スーパープレーはないものの、とにかく
チョットしたことで試合はひっくり返っ
たりします。まだまだ中学生。

強気の子もいれば、弱気の子もいます。
応援を味方につけてのってくる子もいれ
ば、相手の応援をプレッシャーに感じて
、実力を出し切れない子もいます。
後輩は先輩を力いっぱい応援する。
先輩は、声をかけたりして後輩の面倒を
みる。

『後輩たちよ、あとは頼んだぞ!』

惜しくも全国出場を逃したチームは、
後輩たちに「あとは頼んだぞ」とエール
を送る。
そうやって夏以降、2年生以下の新チー
ムができて、このメンバーで大丈夫かな
ぁと思いながらも、1年後には再びたく
ましい先輩たちになっていくのデス。

慶応義塾大学と『めだかの学校』と郷中教育

慶応義塾大学

この夏、慶応高校が、夏の甲子園で優勝
しました。サラサラの髪と107年ぶりの
優勝ということで一気にこの夏の話題を
さらっちゃった。ところで、慶応と言え
ば、1つカテゴリーが上の慶応義塾大学
って、先生のことを『~君』って呼ぶん
です。
とは言っても、生徒が教師のことを
『~君』と呼ぶんじゃなくて、学校側
が教師のことを『~君』と呼ぶ。
先生と呼ばれるのは慶応義塾大学をつく
った創始者の福沢諭吉先生だけなんです

慶応大学の創始者、福沢諭吉先生

ワタクシ、その話を聞いて、コレ、
『めだかの学校』のフレーズじゃねえか
と思いました。そのフレーズは、

『め~だか~の学校の、
め~だかたち~、
だ~れが生徒か先生か、
だ~れが生徒か先生か、
みんなで元気にあそんでる~』

『めだかの学校』

ん?、何か、どこかで聞いたことがある
ぞ! そうだ、この詩、江戸中期~明治
初期にかけて、薩摩藩がやっていた郷中
教育(ごじゅうきょういく)だ。
そこでは生徒が後輩にものを教える。

生徒が後輩を教える薩摩の郷中(ごじゅう)教育

『めだかの学校』は薩摩藩の郷中教育の歌ではないか?そう言えば、福沢諭吉って、薩摩近くの大分中津藩出身だもんね。

つまり、生徒が後輩を教える。
だから、先生は『~君』

『三河物語』を書いた、大久保彦左衛門忠教(ただたか)

三河物語

徳川家康の話は『三河物語』を参考にし
てあります。この物語、戦国時代~江戸
時代初期を知る為の一次資料。
三河物語を書いた、大久保彦左衛門は
1560年に三河の国で生まれ、父は家康
の祖父、松平清康から3代にわたり、
松平家、徳川家に仕えた重臣でした。

1560年といえば、信長が今川義元を
奇襲?ランチェスター戦略?で破った
あの有名な桶狭間の戦いの頃。
家康が17歳の時。

『三河物語』の作者、大久保彦左衛
門忠教も少年時代から松平家(徳川家)に
仕え、家康の合戦にほとんど参戦した
武断派の武将の一人、槍の名人、コノ人
家康、秀忠、家光など、徳川3代に仕え
ました。1639年に死去。御年80才。

徳川家康

家康がつくった江戸時代のような泰平の
世になれば、戦場での槍も無用の長物。
徳川政権下では外様の名門大名や行政手
腕に長けた文吏派の武将(文官)たちが
幅を利かせるようになり、大久保家は
没落の一途。

大久保彦左衛門忠教

忠教も1000石取りの旗本にしかなれませ
んでした。『三河物語』はそんな中で書
かれた。冒頭の前書きが『御主君様は
譜代の家臣の家筋さえも御存知なく家臣
たちも長年の働きが分からなくなってい
る。子どもならなおさら、その辺の事情
を知らないので、わたしはココに記する
ことにする。他家のことは書いてない。
皆さんも自分の家の忠節、活躍、家筋を
書き記して子や子孫に譲られるとよかろ
う。』と。

『三河物語』では大半が家康の活躍が
書いてある。忠教は『子供たちよ、よく
聞け』の言葉に続けて、大久保家の子供
たちが心掛けるべき振る舞いが記して
ある。『サザエさん』の波平さんが説教
している感じデス。

波平さんが説教する

特に主君をウラ切るものや、卑劣な行い
をする者が出世し、主君に忠義を尽くす
者が出世しない、と言うくだりは自虐。
計算高い家臣や新参の外様が優遇され、
自分たちのような古参のワレワレが不遇
であるのはなあ、と徳川家に対して皮肉
っておる。
多くの人が大久保彦左衛門忠教からイメ
ージするのは、やはり、『天下の御意見
番』としての姿。

たらいに乗って登城する大久保彦左衛門

ワタクシがいいなと思ったのは、『たと
え飢え死にしたとしても、主君を裏切る
ようなことをしてはならん。』と子孫た
ちに忠義を説いているのと、『大切なの
は、富でも命でもなく、名誉じゃ』

その思いは『人は一代、名は末代』と
いう言葉に集約されています。

 

 

 

 

鉄はゆっくり燃やしてくれるのです

ホタルの光は鉄を使っている

『鉄があると、ゆっくりカラダの中で燃
焼できます。』って言う話があります。
どうして?と思うわけですが。例えばガ
ソリンは燃焼します。火がバァーと出る
。あの時、急速に反応が起きています。
一番出てくるヤツは何かというと、熱。
これをカラダの中で同じように燃やして
しまえば、カラダ中、熱くなり、死んじ
ゃいます。で、実はそこに鉄があると、
電子を受け取り、燃やすための酸素に
1個ずつ順々に渡して行く。鉄は電子を
受け渡す力があるんです。で、ゆっくり
、ゆっくり進めることで、熱を出さずに
エネルギーをたくさん作るコトができる
。だから、変換効率がイイ。
ホタルの光は明るいけど冷たい。アレっ
て熱の変換効率がイイ。上手に鉄を使っ
て、熱を出さずに光だけを出している。

LED電球

LED電球ってあるじゃないですか。あれ
もあまり熱くない。昔の白熱電球って
火事になるんじゃないかと思う程、熱か
った。これをカラダに置き換えてみると
脂肪を燃やすっていうアレ、やってるこ
とは火で燃やすことに似ているんだけど
効率がいいんです。鉄を使って、ホント
に火で燃えてしまわないような形になっ
ている。

鉄があると、ゆっくり燃える

ほとんどの生物が鉄をつかっていると言
われてるんです。鳥や魚やヒトとか。
でも、クモとかダニとかサソリなんかの
鋏角類は鉄の代わりに銅を使っているん
です。そして、体内に酸素を運ぶ。

サソリなどの鋏角類の血は青い

こいつらは血が青いんです。ヘモグロビ
ンを持っていないですからねえ。
鋏角類の血は銅と何チャラと言うタンパ
ク質がくっついたもの。銅は錆びると
青くなる。

ほとんどの動物の血は赤い

ヘモグロビンは鉄にグロビンと言うタン
パク質がくっついたもの。
鉄は錆びると赤くなる。クギが錆びると
赤くなりますもんね。

クギが錆びると赤くなる

ところで、鉄って便利なので、みんな鉄
を使うんだけど、使いやすい鉄をみんな
で取り合う。すると、鉄が欠乏している
場所が生まれた時に銅を使うヤツが現わ
れた。ホントは鉄を使いたかったのに。

地球の3分の1は鉄で出来ている

生命の誕生は40億年前って言われている
けれど、鉄の誕生はそれより遥か前。
専門家によれば、地球全体の3分の1は
鉄で出来ているんだとか。

そりゃあ、まわりにゴロゴロしてる鉄を
使わない手はないよね。

 

 

「どうしてハリーポッターは世界中であんなに売れて、水戸黄門はいつまでも終わらないんだろう?」

ハリーポッター

 

ある日スタッフと雑談していて、「何で
ハリーポッターは世界中で4億冊以上
売れたんだろう」「水戸黄門は何でいつ
までも終わらないんだろう」という話に
なりました。

結論として、ワタクシがいいと思ったのが
「楽しいから」。

でもこれだけじゃつまらないので、もう
一つ理由を考えてみました。

本の表紙に「このお話は作り話です」と
書いてあります。

あるいは、「真っ赤なウソ」だというの
をみんなが知っています。

だから安心してその世界へ入っていける。
イヤになったら見なければいい。

水戸黄門

ところで、この世の中には「ウソから出
たマコトこそが真実」というのがありま
す。

お化け屋敷のお化けならウソに決まって
いますが、そこから頭の中に生じた恐怖
ってのは、たぶん本物。

お化けというウソから恐怖というマコト
が出てきた。

ハリーポッターでも水戸黄門でも作り話
なのですが、どちらも登場人物の口を借
りて、作者は自分の考えたこと、世の中
のこと、真実などをワレワレに語ってく
れます。

そういえば、幼児向けの「アンパンマン
」を見ていても、作者の「やなせたかし
」さんは自分の体験から得た人生観を
キャラクターたちにしゃべらせています。

架空の作りモノからマコトを引き出した。

アニメでもマンガでも、「真っ赤なウソ
」だとわかる方が、その中で「真実を語
る」ためにはより効果的だ。

公平・客観・中立を旨とするNHK報道
の本がなぜ売れないか、その理由がわか
りました。

「疲れるから」。

石狩ロープウエー構想

石狩ロープウエーの発着地点

20年程前、ワタクシ、石狩市役所付近
でペンギン歯科を開業しました。以前、
手稲でテナント開業してたのですが、
自前の歯科医院を持たなくてはダメだな
と思い、石狩市にある同窓の先生の歯科
医院を買い取りました。しかし、来てみ
て思ったのが、公共機関はバスだけ。
意外と不便だなあ。
以前はJR発寒駅から石狩市へ鉄道を伸
ばすという案がありましたが、いつの間
にか、計画は中止。
1985年のバブルの頃、東京のモノレー
ルを見て、うちらもモノレールを地下鉄
栄町と麻生駅から石狩市へ伸ばそうかと
いう構想を発表しましたが、予算が
1200億円かかるというコトで、
この案もこれまた消滅。

横浜ロープウエー

で、この度、3度目の正直で、横浜ロー
プウエーを見て、うちらも、ロープウエ
ー伸ばしてみたらどうだ?
で、石狩ロープウエー構想が持ち上がり
ました。ロープウエーなら設置費用も安
く抑えられるし、なにしろ上空を通るの
で大雪でも大丈夫じゃ。
石狩湾新港に洋上風力みたいな再生エネ
ルギーもあるし、いいんじゃね?ただ、
あそこ、風強いからねぇ。ブランコに
ならなきゃいいんだけど。

ロープウエーの発着基地

もし、ロープウエー構想が実現すれば、
石狩市の皆さん、喜ぶだろうなぁ。
交通の便が良くなれば、外から入って来
る人増えるし。
でも、良~く考えてみれば、中から外へ
出て行く人もそれ以上に増えるのだ。
生物学で言えば、細胞の中にあるカリウ
ムポンプ。
中の人材を一緒に外へ連れ出してしまう
装置だ。

 

観光してお寺を見ても、何も減りません。

観光

 

コロナ対策も緩和されて、修学旅行や
観光もだいぶ人が戻ってきたとか。

やはり日常が一番イイですね。

ところで、工場でモノを作ったら、人件
費を払って材料費を払って、その結果で
きたモノを相手に渡して対価を得ます。

でも観光業って、泊まるところの人件費
だけで材料費もないので、対価としてモ
ノを渡さなくていいからとても利益率が
高い業種。

工場でモノを作ると材料費・人件費がかる

確かに観光って、見たって何も減るわけ
じゃありません。

何かこう、京都の寺を見に行きました。
で、寺を見たとしても寺は何も減らない
んですよ。

でも、旅館には数万円のお金がどんどん
落ちていく。

いやホント、観光業って利益率高いなぁ
と思います。

観光の国ギリシャは、何もしなくても
世界中から勝手に観光客が集まって来ま
す。

ギリシャの観光業は古代ギリシャのおかげ

京都も、1000年って言われてますけど、
モノだけ見ればただの木造。

その頃木造って当たり前でした。
でもそれをそのまま残し続けたから、
他になかったから、時が経つだけで価値
が生まれちゃった。

同じものをずっと残し続けて磨いておく。
それだけで価値が増える。

観光業の為に、とにかく磨き続ける

まるでアンティークの世界だ。

ムシと植物の戦略でお互い進化した(後半)

養老猛司先生の虫取り

    【続きです】

その時、植物の世界では何が起きていた
のか。実は植物は花を咲かせるようにな
ったんです。敵対同志みたいな食べられ
る存在、食べる存在だったところが、
ムシたちを積極的に自分たちの繁殖に使
うというウルトラⅭを起こした。
そう、ムシは花の蜜をもらい、その代わ
りに花粉を身にまとって、植物の受粉を
助けるようになっていったんです。

こうして、不毛の大地は花のあふれる世
界に変わり、私達、セキツイ動物も地上
で繁殖することが出来たのだ。

昆虫の受粉は植物の戦略

まあ、1億年という単位が、それだけ時
間を持って、コケ、シダ類から植物がで
きて、それは昆虫のおかげがあったと。
最初は昆虫が敵で、自分たちを食べちゃ
うもんだから、植物は背が高くなろうと
した。それも昆虫が届かないように高く
高く。そしたら、昆虫も負けずに羽を獲
得して高く飛ぶようになって、で、そん
な高い所でも食べられたら、今度は植物
は花を咲かせようかって。そして、ムシ
に花粉を運んでもらえばええって。

スゴイですね、お互いの戦略。

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