猫は液体である

 

『液体』って、ざっくり言うと
容器に合わせて形を変えるもの。
寒いところに置かれている硬い水飴、
アレ、一見個体のように見えても
長いあいだ観察していると液体のように
流れて容器に合わせて変形するので
実は液体なんです。

物理的に液体を論じると、流動学
流体力学、粘度などのムズカシイ数式が
加わるのでキッチリした定義となると
ややこしいんですが、『容器に応じて
形を変えるのが液体である』という
わかり易い定義なら
『ネコは液体じゃないの?』
ということになる。

友人に猫好きがいて、彼によるとネコは
箱や袋、器など、スキあらば、いろんな
モノに入りたがるとか。
一見、自分の体積よりも小さなものにも
カラダを丸めてきれいにスキマなく
おさまるらしい。

まあ、ネコは個体ですが、
液体でもあるということか。

『猫は液体か?』と論じてイグ・
ノーベル物理学賞を受賞したフランスの
ある研究者。彼、授賞式のスピーチで
いろんな容器にすっぽり納まるネコの
写真を見せて、『写真を見る限りでは
ネコは液体の定義に一致しています。』
と言って場内を笑わせたとか。
ネコは個体なんですけどね。

こういう話題、何かイイねえ。
ホッとします。

ブログ一覧