「桶狭間の戦い」は、ランチェスター戦略

 

「ナポレオンさん、ナポレオンさん。
あなたはスゴイですね。小さな兵力で、
大きな兵力を相手に勝ってしまうんです
から。」

それを聞いたナポレオン、
「君、わかっちゃいないね。私はいつも
大きな勢力で小さな勢力を潰してるんだ
よ。」

どういうことかというと、大きな軍勢で
もタイミング的に小さくなるエリアが
アル。そこに物量をぶち込むんです。

以前、大河ドラマで「キリンがくる!」
をやっていました。

ある回で、小軍勢の信長が大軍勢の今川
義元を破るというシーンがありました。

これ、教科書に載っている、あの有名な
「桶狭間の戦い」。
弱者が強者を大逆転するというお話。

ストーリーは、今川2万、信長たった
3000の兵。

信長の家来たちは「信長様!こうなった
ら籠城しかありません。数ではとうてい
かないませんから」と言う。

信長は、「ちょっと待て。いい考えがあ
る。3000の兵のうち、1000を200ずつ
の5班に分けて、残りの2000はオレが
率いる。今川義元の本隊だけを狙うぞ!
平地ならムリだけど、あの桶狭間のあた
りならいけるかも」。

そこで、おとりになった200の部隊で
「ワァーッ」と攻撃を仕掛ける。

今川はそこに何千もの兵をつぎ込む。

すると、織田軍はクモの子を散らすよう
に逃げた。

今川の家臣が殿に、「うちはボロ勝ちし
ています。相手は逃げました。ボロ勝ち
!」と言う。

桶狭間の戦い

 

そりゃあそうです。
信長の何倍もの兵を送り込んでいるんで
すから。

「信長はボロ負けじゃ。大したこたぁな
いのう」。

今川が油断してたった300の別動隊で山
の中で休憩をとった、その時を狙って、
待ち構えていた2000の兵を率いた信長
が一気に襲いかかって、義元の首をとっ
たっていう話。

とんでもない一点突破。

信長対今川義元、兵の数は2000対300。
そうするとさっきのナポレオンさんと
同じ話になる。

この話を聞いて、これってランチェスタ
ー戦略じゃねぇか?と思いました。

ランチエスター戦略とは、第一次世界大
戦(1914~)の頃イギリスのランチェス
ターというエンジニアが思いついた戦い
方。

弱者が強者を破る方法の一つ。

それを第二次世界大戦で米軍が採用した。
米軍が採用しているということは、よほ
どキノウ的なものだということだ。

その戦略を信長は300年も400年も前に
使っていたのです。

戦国時代の戦略話。

そりゃあ、ワタクシも含めて世の中で
闘っている企業戦士のオッサンたちは
夢中になるワケだ。

 

 

 

 

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