免疫VSウイルスの壮絶な戦いの歴史は、40億年前に遡る。

40億年前は単細胞

カンブリア時代、ワレワレの祖先は多細胞のサカナ

 

40億年前、ワタクシたちの祖先はまだ
単細胞でした。

この頃、ウイルスも存在していました。

ただ、今のような免疫の仕組みはなくて
、ウイルスは簡単に細胞の中に出たり
入ったりを繰り返していました。

ところが20億年くらい前に、地球が
凍結。

そのころ酸素が増えて、生命が使える
エネルギーが増加。

そのおかげで単細胞が多細胞に進化。

これで細胞同士の役割分担が可能になっ
て、そこに現れたのが、敵方がいると
「食うぞ!」という食細胞(自然免疫)。

そこでいよいよ生命とウイルスの戦いが
始まったのです。

そしてさらに時代が進みまして、5億5
千万年くらい前にカンブリア大爆発が
起きた。

地球上の生物が一気に増えた。
この頃、ウイルスの姿も劇的に変わった。

彼らは細胞に侵入する時にトゲが生えて
、「偽のカギ」を獲得。

ワタクシたちの祖先もその頃サカナみた
いな形をしていて、そして寿命が延びま
して、何度も同じウイルスに襲われる。

そこでワタシたちの祖先は一度襲われた
ウイルスは覚えておいて、専門的にやっ
つける獲得免疫をつくったのです。

生命の長い歴史の中で免疫もウイルスも
進化して、闘いは激化していきました。

きっと今は新型コロナウイルスと進化上
の頂上決戦、決勝戦です。

前半戦は、今のところワレワレは劣勢。
世界中で1000万人以上感染して、50万
人以上が命を落としましたもの。

後半戦はきっと、治療薬やワクチンがで
きて、ウイルスをおとなしくしてくれる
はず。

ウイルスを手なずけなくてはなりません。

あるいは、どうせカラダの中に入ってく
るのであれば、何かカラダを助ける仕事
をやらしてみたらどうでしょう。

昔から言われているのですが、精子が
卵子に侵入してDNAが一緒になる、アノ
受精。

アレはウイルスが細胞に侵入する瞬間と
似ています。

ウイルスは細胞にとっては異物。
精子も卵子にとっては異物。

そこで、精子も特別なカギを使って卵子
に侵入している。(受精のやり方も、ウ
イルスが細胞に入るやり方もそっくり)

これは大昔、ウイルスの遺伝子がワタシ
たちの祖先に感染した可能性として見ら
れています。

この前NHKスペシャルで、山中伸弥さん
とタモリがそんなことを言っていた。

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