
中国選手・キョキン。卓球はフォームと感覚が大切です。
スポーツの世界とか職人の世界で
『カラダで覚えろ!』っていう言い方を
することがありますが、この場合、忘れ
るってことがどうも大切らしいんです。

実は忘れることが大切
そもそも運動に関わる記憶は主に脳の後
ろにある小脳に貯えられているんです。
このように動かしたら一番効率よく泳げ
るとか、走れるとか。小脳のネットワー
クのつながり方が変わることで、効率の
良い動きがデキルようになる。

運動に関する記憶は小脳に貯えられている
実は脳の8割の神経細胞は小脳にあるん
です。こんな小さな場所に80%以上の神
経細胞があるのは何故か?小脳は専用の
プログラムを作る場所。運動は小脳でな
いと処理できないほど情報が多いんです
。どうもそういう場所が必要だったらし
い。

脳の神経細胞の80%は小脳にあるんです。
マウスを用いて実験した研究者がいて、
『古いワザを忘れたマウスは、新しいワ
ザが上達した。』
『古いワザを忘れにくいマウスは、上達
が止まってしまった。』
これは自転車の運転を学ぶ例に当てはめ
てみると、よくわかる。最初は試行錯誤
しながら様々なコツを覚えていくが、上
達すれば、コツを覚えるという意識がな
くなる。積極的に忘れなければ、高度な
ワザを身に着けることができないのだ。

最初は試行錯誤でコツを覚える。
つまり忘れることで身に着ける。積極的
に忘れて、新しいモノを入れる。全部覚
えていたら、脳はいくらあっても足りま
せんワ。

『コツを忘れる』ことで自転車乗りが身に着く
『上達していくということは、積極的に
前のモノを忘れていくということ。』
まあ、こうやって身に着いて行くんです
よ。