③下剋上受験(最難関にふさわしい小学6年生は、『そんなことを当たり前のように育てて来た』親の元から選ばれる)

 

    【続きです】

実際、親子で受験勉強をしてみて、学力
がどんどん伸びる実感があった。しかし
最難関には届かなかった。それは遺伝と
か地頭とか、そういう単純な話ではなく
、最難関は学力だけ伸ばそうとしても決
して届かない場所にあるのだ。これに気
ずくことができずに、最後に立ちはだか
る砦の前で右往左往してしまった。

学力は勉強すれば伸びる。確かに伸びる
。しかし最難関レベルまで伸ばすには、
学力と同時に日々の過ごし方、考え方を
変えなければならないことに気ずかなか
った。それは『育て方の質』と言ってい
いかもしれない。

最難関レベルにまで持って行くには、学力と同時に、日々の過ごし方・考え方を変えなくてはならない。

ドンドン詰め込んでいく知識の中で、頭
の中は一杯になる。頭の中は丁度、散ら
かった子供部屋のような状態ななってい
るのだ。まさに、おもちゃ箱をひっくり
返したような状態で、どこに何があるの
かワカラナイ。

頭の中はおもちゃ箱をひっくり返したような状態で、どこに何があるのかワカラナイ。

どこに保管してあるのかワカラナイほど
モノが増えれば、整理能力が伴わないと
取り出せない。取り出す時のことを考え
ている用意周到の子は知識を得る時は、
常に取り出す時のことを考えて収納して
いくのだ。

デキる子は、常に取り出す時のコトを考えて収納するのだ。

『すぐに取り出せなかったらどうしよう
?』と不安になるマイナス方向の性格だ
と、勉強はストレスになる。しかし、直
ぐに取り出せることの気持ち良さを得た
いがために準備を怠らない子たちは、ど
んどんプラスに積み上げていくのだ。

私はここを考え損ねたのだ。そして、そ
の大切さをストレスのない方向へ導いて
やるなんて、完全に私の発想の外側の話
だった。

完全に私の発想の外側の話だった

『これが最難関に届く子と届かない子と
の差だった。』『準備をする理由』を知っ
ている子に育てなければならない。アウ
トプットの為にあるインプットだという
暮らしに慣れていなければならないのだ

それがないと、知識を瞬時に見つけるこ
とができるかどうかは、当日の運に頼る
ことになる。最難関校はその程度では合
格できない。模試などで何度も高得点を
連発する子は偶然に頼って知識を取り出
しているのではない。その成長を確認す
る手段が模試であったり、過去問であっ
たりするのだ。それに全く気ずかずに、
過去問を解いてはデキナイ所を復習して
満足する。結局、頭の中は散らばったま
まなのに。

頭の中が散らばった状態で知識を取り出している。

どうして気が付かなかったのだろう?い
や、気が付かなくて当然だ。知識を得る
こと以外に必要なことがあるなんて、夢
にも思わなかったのだから。今思えば、
いい所まで近ずいていた。ミスをなくす
方法を研究し、ミスがいけない理由も考
えた。あの時、隣に答えがあったのだ。
しかし気ずかなかった。

どうして気ずかなかったのだろう?

今頃気ずいて申し訳ない。こんな父親で
申し訳ない。他の親だと気ずいていたと
思うと、娘に申し訳ない気持ちでいっぱ
いになる。

今頃気ずいて申し訳ない。

『中学受験』、それは知識だけを試すも
のではなかった。最難関にふさわしい
小学6年生は『そんなことを当たり前の
ように育てて来た親』の元から選ばれる

___完敗だ!__

最難関にふさわしい小学6年生は『そんなことを当たり前のように育てて来た親の元』から選ばれる。

小学生だけじゃなく、中学生、高校生も
含めて、なかなかやる気のスイッチが入
らないと悩んでいる親が多いということ
が、我が家のようなケースでも駆け上が
ることができた理由です。もし皆んなが
努力すれば、我が家のような家族はまる
で勝ち目がないのかもしれません。しか
し、多くの子ども達は中々やる気になら
ないのだ。だから、こんなに下の層まで
チャンスが回って来るのだ。

『やーる気が起こりましぇ~ん!』

親が一番考えなくてはいけないこと、そ
れは勉強のやり方ではなく、良い塾選び
でもなく、我が子を何としてもやる気に
させること。やる気のスイッチだ。この
方法を必死に考えなくてはならない。

親が考えなくてはいけないのは、やる気のスイッチを探すこと。

最後に小学校の勉強がいかに大切か思い
知らされました。もっと、ゲームテクニ
ックのような特殊な勉強をしていると勝
手に誤解していた中学受験の勉強が、や
ってみて、実は強固な基礎をつくるとて
も重要な勉強だと気ずきました。

中学受験の勉強は、やってみて強固な基礎をつくるとても重要な勉強でした。

娘は第一志望の桜蔭中に通う夢は叶いま
せんでしたが、今は第二志望の中学に元
気に通っています。
ところで、スーパーや公園で娘の話題に
ならないかとキョロキョロしている妻の
姿を思い浮かべるたびに、妻も私と同じ
で、今まで何も誇ることなく生きて来た
んだなあと思います。

娘の話題にならないかとキョロキョロしている

中学受験がまさか家族まで変えてくれる
とは思いませんでした。
こんなに清々しい日々が、我が家にやっ
て来ようとは・・・・。

こんな清々しい日々が、我が家にやって来ようとは・・・。   

       おしまい

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