【続きです】
3つ目は夢に向かって一直線な自分への
陶酔。1つの目標に向かって、ひたすら
ガンバル自分にちょっと感動するのだ。
誇りを感じるのだ。志望校に向けて努力
している充実感。授業ごとに学力が伸び
ていく実感。

夢に向かってひたすらガンバル自分に感動する
人気講師の授業を受けているだけで、板
書でノートに書き写すだけで、それだけ
で頭が良くなったという錯覚。それ即ち
青春の勘違いなのであります。
復習をしないと無イミなのは言うまでも
ありません。大切なのは、頭の中をグル
グル回して、どれだけ頭の中に残ってい
るかなんですよ。

キレイに板書できた、と満足しちゃダメ!どれだけ頭の中に残っているかが大切。
4つ目、一喜一憂すら美しい。模試の結
果に一喜一憂。受験とは恋のようだ。
志望校への想いは実るのか?諦めて無難
なところで妥協すべきか。頭の中を巡る
のは、すばらしいキャンパスライフ。

頭の中を巡るのは素晴らしいキャンパスライフ
脳内の自分は一足先に憧れの大学のキャ
ンパスを教科書を片手に歩いている。い
や、ステップしている。さわやかな先輩
とテニスしている。合コンを取りに女子
大の前で門立ちしている。

脳内では、一足お先に仲良くなった彼女とテニスをしている。
そんな妄想を交えつつ、模試の合格判定
を眺めつつ、ため息交じりに一喜一憂。
即ち、キャンパスへの恋である。

模試の結果に一喜一憂する。
5つ目。本当に恋をする。フライイング
デビユーの成れの果て。目標に向かって
切磋琢磨する者同士があらぬ形で意気投
合してしまうパターン。『一緒に予習し
ようよ!』などと言って、自習室やファ
ミレスやらで和気あいあいしてしまうと
いう、何ともフレッシュな現象である。

本当に恋をする。だいたい女性が受かって、男性が落ちるってのが定番。
なお、恋の矛先がセンセに向いてしまう
というパターンも割と多く存在する。
それをバネに伸びるケースもあれば、完
全に勉強が頭から消えてしまうという悲
劇的なケースも生じ得る。後者は特に要
注意だ!

恋をバネに伸びる場合もあるが、完全に勉強が頭から抜けてしまう場合もある。
以上が充実予備校生活の正体ではないか
と考える。とにかく、予備校で、『一足
お先』にいろいろ満喫してしまうのだ。
しかし受験とはやはりツラくて当然。そ
れを乗り越えるからこそ、達成した時、
嬉しいのである。
受験生の皆さんにはどうか合格して、さ
わやかにキャンパスでテニスをやって頂
きたい。

合格したら、さわやかにキャンパスでテニスをやって頂きたい。
おしまい