ダーウィンの『進化論』が世の中に出るまで(後)

 

アレフレッド・ウォレスは脳の途中段階が見つかってないので、そこに『神の存在がある』と結論ずけたんですよ。

     【続きです】

19世紀半ばのイギリスでは確かにアレ
フレッド・ウォレスの言う通り、『脳は
一気に人間の脳に進化したって言うんだ
ったら、途中段階が見つかってないのは
変じゃねえ?』っていうのはそれなりに
信じられていたんですよ。なのでウォレ
スはここに『神の存在がある!』という
ふうに言っちゃった。

当時のロンドンは滅茶苦茶、荒廃していました。暴力事件多いし、殺人事件もよくあった。

で、当時、19世紀半ばのロンドンはめち
ゃくちゃ荒廃していたんですよ。まず、
暴力事件が多いし、殺人事件も多かった
。道徳の未開部族を取材しながら、あの
科学の発達した文明の頂点のロンドンで
すらああなんだから、未開部族はもっと
ひどいだろう、もっと迷信では、お互い
共食いしちゃって、ひどい所だろうと思
って調べてみたら、世界中でロンドンよ
りひどい所はなかったそうです。

『高貴な野蛮人』。文明に侵されていない典型的な人物。

とにかくどの部族もそれぞれ誇りがあっ
て、案外清潔でお互い殺すようなマネは
あんまりやってなかったというのを見た
んですよ。

未開部族のほうがロンドンよりも遥かに幸せだった。世界中でロンドンよりもひどい所はなかった。

で、『えっ?未開部族の社会の方が文明
的かもしれない』というふうにウォレス
は考えました。その結果、科学という存
在は信仰をダメにすると結論ずけちゃっ
た。倫理観、道徳観っていうのはイコー
ル宗教っていうのは、そういうものを持
たない科学者は文明を退廃させると言っ
たんデス。

アレフレッド・ウォレスは倫理観、道徳観を持ってない科学者は文明を退廃させるので、宗教も大切なんだよと結論ずけたんですよ。

進化論を受け入れると共に、道徳的・宗
教的にならねば文明は衰退する、と結論
ずけたんですよ。

       おしまい

 

ブログ一覧