
年を取ったら、もっと深く人を選び、心からもっと大切にしてみませんか?
【続きです】
ある日ふと自分に問いかけたのです。
私は一体、誰と一緒に居たいのだろう?
心から気を許せる人は誰なのか?沈黙さ
えも心地よく感じられる相手は誰なのか
。例え愚痴をこぼしても否定せずに静か
にうなずいてくれる人は誰なのか?その
問いを何度も胸の中で繰り返していく上
で心に浮かんできた顔は、ほんの数人し
かいませんでした。

心から気を許せる人はじっくり考えると、たった数人でした。
でもそれ以外の人達は振り返ってみれば
、どこかで自分を押し殺して付き合い続
けていた相手だったのかもしれません。
それは繋がりと呼べるものかもしれませ
んが、決して支えではなかったのです。
そして私はやっと気ずいたのです。孤独
というのはただ周囲に人がいない事では
ない。自分を偽りながら、誰かと関わり
続けること。それが本当の孤独なのだと
。

孤独とは自分を偽りながら、誰かと関わり続けること。それが本当の孤独。
思い浮かんだのはたった3人の顔でした。
この3人とだけ深くもっと静かに心を交わ
せていれば良かったと。若い頃は人付き
合いは多い方が良いと思い込んでいた。
けれどそうではなかった。本当に必要な
のは気を張らず、自然体でいられる相手
。言葉がなくても心が通じ合う相手。沈
黙が苦にならない相手です。そんな関係
が真の支えになると気ずいたのです。

本当に必要なのは気を張らず、自然体でいられる相手。言葉がなくとも心が通じ合う相手。沈黙が苦にならない相手。
大切なのは顔の数ではなく、その一つ一
つに込められた思いの深さと温かさです
。本当のつながりは肩書や立場などを超
えたもっと素朴で温かな場所にあったの
です。歳を重ねるごとに、私は人間関係
の質の重要性を身をもって知りました。

大切なのは顔の数ではなく、思いの深さと温かさ。本当のつながりは肩書や立場を超えた、もっと素朴で温かな場所にあります。
老後に本当に必要なのは気を張らず、無
理せず、自然体でいられる関係なのです
。話をしなくてもそばに居るだけで、心
が落ち着く、そんな存在が一人でも二人
でもいれば人生はずいぶん豊かになりま
す。それは目に見えないけれど、確かに
私たちの心を支えてくれる杖のようなも
のです。

話をしなくても、そばに居るだけで心が落ち着く。そんな存在が一人でも二人でもいれば人生は豊かになります。
【またまた続く】