紫式部は『源氏物語』の中に、言いたいことはすべて書き尽くした!

NHK大河『光る君へ』

今、NHK大河で『光る君へ』ってのを
放映しています。まあ、紫式部の生涯の
お話。源氏物語とリンクさせた?

生涯をかけて『源氏物語』を書き続けた
紫式部ですが、晩年、次のような和歌を
残しています。『私が死んだあと、この
物語を読む人がいないかもしれない。
でも構わない。言いたい事はすべて書き
尽くしたのだから。』

紫式部

そういうワタクシも、もう12年もお叱り
を受けない程度にぐだぐだブログを書き
続けているわけですが、清悦ながら、何
となくその気持ちがわかるような気がし
ます。
『言いたい事をすべて書いているのだか
らもう死んでも構わない。なぜなら、あ
そこにワタクシが全部いるから。』まあ、
こんな感じか。

お叱りを受けない程度にブログをぐだぐだ書く

『何も信じる者が無くても、それでも生
きていく。それが人というものだ。』とい
うのが紫式部のたどり着いた境地だと専
門家は言います。
あの時代、紫式部が信じているものは、
ことごとく否定されるんですが、ただし
ただ1つだけ否定されないモノがあるん
ですよ。それが小説、まあ物語です。書
くことだけが否定されない。

源氏物語『若紫?』

だから、この世界はネガティブに満ちて
いるけど、自分の創作した『浮舟のいる
世界』には希望がある。
『浮舟』って、紫式部が頭の中で考えた
女性のヒロイン。源氏物54帖の中の
『宇治10帖』と言われる第3部の後半部
分。

紫式部が『浮舟』のいる世界を書く

紫式部は浮舟という女性をヒロイン
に造形して、彼女は匂宮(におうみや)と
薫という二人の貴公子との恋に翻弄され
た末に、出家するという話を頭の中で作
った。まあ、光源氏の逆バージョンだ。

この話が作れるのは自分だけで、しかも
それは右手の筆先からスラスラ勝手に出
てくるんですよ。これだけは信じられる

書くことによって救われるのは自分だけ
じゃなくて、過去の友人とか、いろんな
無念の思いを秘めて亡くなった者たちの
追悼もしているんですよ。その作品の中
に。それは書くことだけが出来るってい
うヤツ。

書くことで、亡くなった仲間を追悼する

まあ、書いて残してあげてるってこと。
亡くなった人のコトを書けるのは、その
人のことを知っていて、世の中に残って
いる者だけですからねぇ。滅んだ者には
書けませんもんね。ってなことを、小説
家の高橋源一郎さんがおっしゃっていた

読書量が半端ではない小説家・高橋源一郎氏

確かに、物語もマンガもお芝居も神様も
サンタさんも、言ってみればウソの世界
。ウソの世界に時々真実が入っています
からねえ。

マンガは『ウソの世界』

教会・神も『ウソの世界』

お芝居もウソ

サンタさんも『ウソの世界』

『おまえ、何てこと書いてくれるんだ!』
『ああ、アレですか?あれ、ウソですよ。
所詮、物語ですから。』と言えますもん。
まあ、真実もウソもいろいろ書いてある
女性週刊誌だと思えばいい。だってウソ
の中に時々、真実が顔を見せますからね
え。

 

 

 

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