名家の近衛家(公家)と細川家(武家)は№2を狙った戦略(上)

代々続いて来た名家

近衛家と細川家という2つの名家があり
ます。近衛家は藤原鎌足とか、息子の
藤原不比等の頃だから、1400年前か
ら。まあ、大化の改新の頃からです。

藤原不比等

一方、細川家は800年前から。室町時
代に金閣寺を建てた、3代将軍足利義
満の時の管領、細川頼之のあたりが
初期。

細川頼之

この2つの家には共通点があって、それ
ぞれ家を支える『日記』と『錦の御旗』
の存在。それらをを代々引き継いでいま
す。そして近衛家は天皇を支える№2の
ポジション。
細川家は将軍家を支える№2のポジショ
ン。この位置が実はイイんですよ。

日記『御堂関白記』(藤原道長)

『錦の御旗』は天皇のお墨付き

№1は大きいコトを決めることが多いん
ですが、誰にやらせるかとか、細かい細
部の決定は、№2がやるんです。だから
実務、実決定ってのは下の方がやってい
て、しかも人せいにできるってのが№2
のいいところ。

『上のほうが言うので・・・』とか
『代表が言ってますので・・・』とか言
いながら、まあこう上手くやるワケです
よ。
いろんな会社でも役所でも似たようなも
んですが・・・。

ナンバー1の安倍総理

ナンバー2の菅官房長官

お神輿を考えたらよくワカル。ナンバ
ー1がお神輿に乗って、それをかつぐ
ナンバー2の意向によって、あっちへ
行ったり、こっちへ行ったりデキル。
つまり、もしもナンバー1が無能なら、
すべてはナンバー2の意のまま。

ナンバー2の担ぎ手によりどこへでも行ける

で、生きながらえた理由はそれだけじゃ
ないんです。実はこの2家は公家が武家
のように振る舞い、武家が公家を取り入
れたんです。

       【続く】

 

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