イソップ寓話のタロとジロ

寓話って物語の形を借りて、教訓
や意見を言い表したお話。まあ、
アンパンマンのマンガと同じよう
なもんです。子供たちはこれを見
て、世間にデビューするんです。
今回は子供を持つ親御さんに是非
見て頂きたいお話です。

アンパンマンの生みの親、やなせたかし氏はキャラクターの言葉を借りて、子ども達やお母さんに教訓や意見を伝えているんです。

では始めましょう。GO!

イソップ寓話に子育ての話があります。
サルが2匹のコドモを産み、タロとジロ
と名づけました。母ザルはタロとはうま
くいきましたが、ジロとは気が合いませ
ん。同じように育ててもタロは素直、
ジロはああ言えばこう言う。

タロは素直、ジロは逆らう

母ザルは次第にタロをかわいがり、
ジロを憎むようになりました。
エサのおいしいところはタロに与え、残
りをジロに。ところが不思議なことに、
母ザルの思惑とは逆に、タロは病気がち
に育ち、邪険にしてきたジロは元気に育
ちました。

放ったらかしのジロは元気に育った

ある日、サルの親子は人里近くまでエサ
を探しに行きました。ところが運の悪い
ことに犬に見つかり、しつこく追いかけ
られました。

『ワン、ワン、ワン、ワン!あっちへ行け!』サルの親子を追いかけるイヌ。

母ザルはタロだけをしっかり胸に抱いて
逃げました。ジロのことを気にしている
余裕はありません。やっとのことで家に
たどり着き、母ザルが腕を放すと、タロ
はぐったりしてて死んでいました。

母ザルはタロだけしっかり抱きかかえ、森へ逃げ帰った。ジロは?

母ザルがオイオイ嘆き悲しんでいるとこ
ろに、「お母さん!お母さん!」と言う
声が聞こえました。ジロでした。ジロは
何とか自分の力でたどり着いたのです。

それを見て母ザルは
『許しておくれ、ジロ。母さんは間違っ
ていた。オマエは私のことを憎んではい
なかったんだね。こんな私でも母さんっ
て呼んでくれるんだね。』

『うん!だってボクにとって母さんは
一人しかいないんだもん!』

『母さん!母さん!』ひとりで帰って来たジロ

このように、古代ギリシア時代のイソッ
プは親にかわいがられすぎた子は弱く育
ち、邪険に育てられた子どもは強く育つ
のですよと教えてくれているのデス。

      おしまい 

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