イソップ童話です。
鹿が池に映った自分の姿を見て、つぶやきました。
「なんて立派な角だろう。我ながらほれぼれする。こんな角を持っているものは、他にはいない。しかし、それに比べてオレの足はなんて細くてみすぼらしいんだろう。」こうやって自分の姿に見とれているうちに、ふと気がつくとすぐ近くにライオンが・・・。
鹿はビックリして逃げ出しました。
ライオンは追っかけてきますが、鹿の足の方が速いので、少しずつ差が開いていきます。
ところが草原を抜けて木のある茂みに入りますと、鹿は角がジャマして思うように走れません。
そして、とうとうライオンに捕まってしまいました。
「何ということだ。自分の嫌っていたものがオレを助けてくれて、誇りにしていたものがオレをこんな目にあわせるなんて!そんな勘違いをするからこんなバチがあたったのだ。」イソップが活躍したのは今から2500年前の古代ギリシア時代。
読めば読むほど、深い話だなぁと感心します。