子供はひとたび、自然とか何かに興味を
持てば自分から進んでやるようになるわ
けですから、自然にそう思わせる方向に
導かねばなりません。それが大人の教え
る力。まあ、『遊び』ってイミが無くて
も面白ければ『遊び=学ぶ』になる。
オトナが遊びの要素をちゃんとちりばめ
てやれば、自然と様々なコトを頭ん中で
アレコレ考えて学んで行きます。
次は昔、ワタクシが予備校に通っていた
時に隣の席のヤツから聞いた話です。そ
いつが、なかなか面白い話をしてくれた
。そいつの高校の国語の先生の話なんだ
けど、その先生、1ヶ月に1冊、課題図書
ってのを与えて、あらすじと読書後の感
想を生徒に書かせた。答案用紙に、
『難しかった』
『わからんかった』
『あんなもん読んで損したわ!』
『今後、このようなくだらん本はワレワ
レに読ませないように!』
など、どんなことが書かれていても、書
いてさえあれば、満点。だからオレたち
は安心して思う存分書きたいことを書い
たのよ。と、言っておった。
只それだけではない。生徒の感想を生徒
同士で議論させた。まあ、それが国語
教師の本当の狙い。内容はどうでもいい
のよ。感じ方、考え方はヒトそれぞれな
ので『正解はこうだから、こう考えろ!
』なんて言いません。
大切なのは答えじゃなくて、そこに到着
するまでの課程で、自分で調べたこと、
頭ん中でアレコレ考えたこと、ヒトの頭
ん中って違うな、モノゴトはこういう風
に考えるのか!アイツ、そんなコトまで
知っとったんか。ワイもちゃんと勉強せ
んとあかんなあ!という気ずき。まあ、
それに傾けてきた熱量そのものだったん
です。