昔、イタリアのガルバーニっていう研究
者がカエルの足が電気で動くっていうの
を偶然発見して、そこから生体電気の研
究がどんどん進化しました。
口の中でも銀歯と成分の違う金属が接触
すると、ビビッと電流が流れるのを感じ
ることがあります。これを、歯科用語で
ガルバーニ電流と言います。
目で見たり、耳で聞いたり、匂いを嗅い
だりするのは、実は全部、私たちのカラ
ダの中を流れている電気のおかげなんで
す。生体電気と言うんですが、その仕組
みはと言うと、
神経細胞にイオンが取り抜ける為の特殊
な扉があって、この扉が開くと、まず
ナトリウムが外側から一気に内側に流入
し、微弱な電流が発生します。
それに続いて、今度は中から外へカリウ
ムが移動する。やはり、ここでも微弱な
電気が流れる。このワンセットで1つの
信号となる。すると、それがすぐ隣の扉
にエイキョウを与えて、同じコトが起こ
る。それがリレーのように隣から隣へと
続いていくのが生体の電気信号の伝わる
仕組み。
一般電球が1個が20wだとすると、生体電
気はその2億分の1の電気量。省エネなの
で、光も熱もほとんど出ません。出てた
ら,カラダが焼け焦げてしまう。
【続く】