【続きです】
うちの娘は無数にいる父親候補の中から
よりによって、私のようなバカを選んで
娘になってくれたこと、もしかしたら、
娘は不本意だったかもしれない。運悪く
私のところに来たのかもしれない。
こんなイイ子は暖炉と果物がある大きな
お屋敷のお嬢様に生まれさせてあげたか
った。何でよりによって、うちになんか
に来たんだろう?
私のところに来てくれたお礼は何がいい
だろう?このままではいけない。私が流
れを変えなければ。私も大人になり、子
供を持つ親になって初めて、私達の家系
こそ流路変更工事が必要だと思い始めて
いた。
代々、中卒の教育に関心がない親が、子
育てする為に受け継がれてきた伝統、
『元気が一番』、『カンプマサツすりゃ
あ、カゼなんかひかねえ』、その程度の
生活の知恵を付けさせただけで、勉強を
させるという発想すらなく、また、中卒
を育ててしまう。そして、その子もまた
当然のように同じ道を歩む。
間違いなく、負のスパイダルだ。
このままではいけない。
『私は他の方法で育てたい!』
そして、娘と一緒に受験勉強(親子塾)
をした。残念ながら、第1志望は逃した
ものの、第2志望に見事、合格。
よかった、ヨカッタ。
このお父さん、時間はかかりましたが、
気ずいたんです。壁の向こう側にまった
く知らない世界があることを。
親の進化です。
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