よく、マラソンのオリンピック代表に
決まった選手が直前まで高地トレーニ
ングをするという話を聞きます。
ワタクシも、ハハーン、心肺機能を鍛え
るんだな、と思っていました。
でも腎臓を理解するにつれて、ちがうん
じゃねえ?コレ、赤血球の数を増やして
酸素の運ぶ量を増やすのではないか、と
考えるようになりました。
酸素の少ない南米の高地に住むペルー人
は日本人よりもヘモグロビンの数が多い
んですよ。人の顔を見ると赤い顔の人が
多い。赤血球の色です。20%くらい
多い。体内にヘモグロビン、つまり赤血
球が多いと効率的に全身に酸素を運ぶこ
とが出来るんです。
この赤血球を届ける司令塔になっている
のが腎臓。腎臓は尿を作る時にたくさん
の酸素を使います。ろ過するにはパワー
が要ります。
塩などをろ過して再吸収しなければなり
ません。それ故にいち早く酸素のないこ
とに気ずきます。で、カラダが『赤血球
をつくれ!』という指令を出します。
酸素の少ない高地のペルーではカラダの
『赤血球をつくれ!』という指令を聞い
て、赤血球を増やして酸素の運搬効率を
上げます。
高地トレーニングして赤血球が増え、
そのまま2~3日まえにマラソン会場に
行き、『ヨーイ、ドン!』
低地の会場は酸素が多くて、マラソン
代表は赤血球が増えているので、細胞
内のミトコンドリアが気持ち良くエネ
ルギーを作り出してくれます。
ミトコンドリアって、エネルギーを
たくさん作る装置なんですが、腎臓には
それがビッシリ詰まっていて、もう見た
だけで、コイツ、エネルギー作ってんな
あっていう形をしています。
要は、高地に行ってしばらくすると、
赤血球が増えるという話です。