2025年 11月 の投稿一覧

鼻水の正体

『昨日から鼻水が止まらない』とうち
のスタッフが言っておりました。
『カゼ?』鼻をかんでもかんでも鼻水は
次から次へと出て来る。一体どこから出
て来るのか?これは耳鼻科の先生の領域
なんだけど、まあ、口の中と鼻の中は繋
がっていることだし、まあいいか。

鼻の中はチョット濡れている『粘膜』と
いうもので覆われています。ここは常に
湿っている必要があって、そのために粘
膜から染み出した分泌液が鼻水。何で湿
っている必要があるのかと言うと、乾い
た空気をそのまま吸うとカラダのなかの
水分が奪われてしまうんですよ。そうす
ると細菌やウイルスがカラダの中に入っ
て来やすくなる。

鼻の中はちょっと濡れた粘膜で覆われています

鼻の中には線毛という細かいトゲトゲが
あって、細菌などカラダの中で悪さをす
るものを捕らえて鼻水と一緒に外へ出し
ているんですよ。で、鼻水がたくさん出
る時って言うのは、線毛がウイルスや細
菌がカラダの中へ入って来たことに気ず
いて、カラダの中から外へ追い出そうと
している時なんです。まあ、ファースト
ステージが始まりましたよ、っていうイ
メージです。カラダの中で悪いモノと戦
っているってこと。

線毛が、ウイルスや細菌がカラダの中に侵入して来たことに気づき、カラダの中から外に追い出そうとしている。

で、鼻水って透明な時もあれば、黄色や
緑色っぽいこともあるんだけど、昔よく
公園などで、黄色っ鼻をズルズル垂らし
た鼻垂れ小僧たちが遊んでいました。そ
ういう子供達って意外と元気なんですよ

昔、公園で黄っ鼻をズルズル垂らしながら遊んでいる子供をよく見かけた。

『オメー、風邪ひいているだろう!』
と言っても、鼻ズルズルして
『ひいてねえよ!』
って言うんですよ。
『ひいてるじゃねえか!』。

鼻水だけで悪いモノを追い出す時は透明
になる。鼻水が黄色や緑色っぽいのは
『白血球』がウイルスや細菌を見つけて
攻撃し、追い出そうして戦っている時で
す。白血球も戦死するんですよ。その死
骸が鼻水に混じると鼻水は黄色や緑色っ
ぽくなる。

白血球が細菌・ウイルスを見つけて攻撃します

鼻水が多くなったら、何者かが鼻を通じ
てカラダの中に侵入しようとしているっ
てことです。まあ鼻水が出るのはカラダ
が頑張ってくれていると思えばいい。

②免疫細胞はアレルギーの原因の1つの花粉を、寄生虫と勘違いしたらしい

イギリスの科学雑誌『ネイチャー』に載って忙しくなった茂呂さん

      【続きです】

茂呂さんたちが、この細胞を見つけるま
では、自然免疫というのはマクロファー
ジとか樹状細胞という大きな免疫細胞が
食べるというお仕事をするのが、自然免
疫だと言う風に思われていました。でも
、『ILC2』は食べない細胞だった。

それまで、自然免疫は食べる細胞だと考えられていましたが、茂呂さんの見つけた自然免疫『ILC2』は食べない細胞だった。

従来の認識は『自然免疫は食べるのが仕
事』。新たな認識は『自然免疫にも指令
を出す系統がいる』。アレルギーの世界
では獲得免疫が主役で自然免疫はワキ役
だと考えられて来ました。

アレルギーと言う病気自体が杉や食べ物
にしろ、間違って認識するのは獲得免疫
だけなので、自然免疫というものは抗原
(アレルギーの原因)を間違って認識でき
ないので、あんまり関係ないだろうと考
えられて来ました。自然免疫も主役の1
つであったということです。

寄生虫がいる時に『ILC2』がドンドン
活性化してくれて、粘液を出すってこと
は、寄生虫を排除するためにはとてもい
い事ですが、これがですね、同じメカニ
ズムが花粉のようなアレルゲン(原因物
質)が入って来た時も、粘液を増やすこと
が起きていたんですよ。

寄生虫の代わりに花粉が入って来ても自然免疫『ILC2』は寄生虫と勘違いして、せっせと粘液を増やすんですよ。

まさに『ILC2』はカラダの粘液に侵入し
てきたものが、寄生虫でなく、花粉の場
合も、その刺激によって危険シグナル
『IL‐33』が放出されると自動的に活性化
。寄生虫侵入と同じ状況を作ってしまい
花粉を追い出すために、せっせと粘液を
増やす。これがアレルギー反応となって
現れるのだ。

寄生虫の代わりに花粉が来ても、『寄生虫が来やがった!』と勘違いして、寄生虫を体外に追い出すために、せっせと粘液を増やすんですよ。

相手が何か明確にわかってないのに危険
信号を受け取っちゃいますからね。まあ
、それが自然免疫のおバカさんなところ
です。

『寄生虫か何か知らないけど、何かが来たので何とかしなくちゃ!』と思って、粘液を増して体外に追い出す。

『ILC2』というう細胞は『I‐L33』が出
てくると、『あっ、何かしなくちゃ!』と
いうことで、鼻水とか咳とか痰とかが出
て来る。まあ、清潔な環境に少なくとも
免疫はついって行ってない。

免疫は清潔な環境には少なくともついって行ってない。

有名な論文だと、牧場で牛とか馬とか草
原もあって、そういう所で育った子とい
うのはアレルギー疾患の発症率が物凄く
低いってのはどの国でも言われているこ
とです。

牧場や不衛生な環境で育った子供たちはどこの国でもアレルギーの発生率がもの凄く低いんです。

まあ、アレルギーになりにくい体質って
のは、子供の時にきちんとかかるべき病
気にかかったトカ、そういうことなんで
すよ。

子供時代にきちんとかかるべき病気にかかった子はアレルギー疾患になりにくいんですよ。

       おしまい

①免疫細胞はアレルギーの原因の1つの花粉を、寄生虫と勘違いしたらしい

茂呂和世先生

茂呂和世先生(大阪大学大学院医学系
研究科教授)という方がいます。この先
生、今から15年前、マウスの腸内の脂
肪組織を観察していたら、不思議なモノ
を見つけたんですよ。『あれっ?これ何
だろう!』『何でいるの?』腸の脂肪組
織に何故か脂肪以外のものが点在してい
たんですよ。その1個を拡大してみると、
無数のリンパ球でした。

脂肪組織に無数のリンパ球が点在していた

この当時、カラダの端っこの脂肪組織に
リンパ球がいるとは誰も考えてもいなか
った。でも、こんな小さなリンパ球だが
何かしているハズだと思って、中にいる
細胞をよ~く観察してやろうと思った。
そしたら、驚いたことに、その細胞は寄
生虫対策の為の自然免疫の新種のリンパ
球であることがわかったんですよ。

青いのがリンパ球、ピンク色は血管

で、その細胞は2型自然リンパ球、略し
て『ILC2』と名ずけられました。この
『ILC2』こそが正体なきアレルギー反応
を引き起こす犯人であることを、茂呂先
生は明らかにしたんです。

2型自然リンパ球『ILC2』

寄生虫の多くは腸に侵入して来る。その
ため、『ILC2』は腸の壁の内側で待ち構
えている。その攻撃も複雑で精密だ。

2型自然リンパ球の『ILC2』は腸の壁の内側で待ち構えている

寄生虫によって腸の細胞が壊されると、
全身に危機を伝えるシグナル『IL‐33』
が放出される。それによって、『ILC2』
は活性化され、自らもメッセージ物質
を分泌し、寄生虫撃退の専門部隊の
『好酸球』を呼び寄せる。

『ILC2』は『好酸球』を呼び寄せる

集まった好酸球は攻撃物質を分泌して寄
生虫を弱らせる。続いて『ILC2』は別の
メッセージ物質を分泌して、粘膜の粘液
の量を増やす。これによって、弱った寄
生虫を体外に追い出すのだ。

『ILC2』は別のメッセージ物質を分泌し、粘膜の粘液の量を増やし、寄生虫を対外に追い出す

かつては日常生活の中で寄生虫に感染す
るリスクと隣り合わせでした。その中で
、『ILC2』は正しく攻撃できるように訓
練されていた。ところが生活が豊かにな
り清潔になったことで、『ILC2』が訓練
される機会が減ってしまったんですよ。

生活が便利で清潔になったことで、『ILC2』が訓練される機会が減ってしまった。

『ILC2』は宿主を助けたい気持ちで頑張
っていて、文明が進んでキレイになった
ことを免疫細胞自身は気ずいてなくて、
おそらく花粉などを寄生虫かな?くらい
の感じでアレルゲン(抗原)に反応するよ
うな悲しい結果になっている。

英国の科学雑誌『ネイチャー』に取り上げられるまでは、誰もが茂呂さんの研究に無関心でしたが、『ネイチャー』に取り上げられた途端、茂呂さんの周りは急に忙しくなった。

この寄生虫が来たわけでもないのに、免
疫が反応してしまう仕組みを明らかにし
た茂呂さんの研究は世界的な科学雑誌
『ネイチャー』に掲載されるとともに、
自然免疫に対する認識を180度変える大
発見になったんですよ。

科学雑誌『ネイチャー』に載った翌年から身の周りが忙しくなりました。

学会でポスター発表しても、ほとんどが
素通りで、身内しか見に来ない感じだっ
たんですけど、『ネイチャー』に載った途
端、翌年の免疫学会では群がる群衆を前
に説明するようになり、『いやあ、素晴ら
しい研究ですね。』 と皆んなから言われ
ました。

『私のポスター発表には身内以外は誰も来なかったくせに!』『誰も素晴らしいなんて言ってくれなかったくせに!』

私はずっとこの素晴らしい研究に取り組
んで来たのに、誰も素晴らしいなんて言
ってくれなかったくせに!と思いました
。 世の中の人というのは自分の意見で動
いているのではなくて、『どうやらこれ、
素晴らしいらしいよ!』っていう目線で
物事を見ているのかなあと思いました。

       【続く】

 

 

小学生の能力(後半)

 

小学生の時には頭がイイかどうか認識できる手段があまりない。

   【続きです】

九九を暗記しましょうという時も4月生
まれの子がガンガン暗記しているんだけ
ど、3月生まれの子は暗記が悪いので、
みんなが七の段を覚えているのに、まだ
三の段を覚えたりしている。
だから、『ボク、勉強ダメなんだ!』と
思い込んじゃう。

3月生まれの子は、まだ三の段を覚えている

運動するにしても、筋肉の成長って、や
っぱり、1年間回っている方が、筋肉付
いているので、運動も劣ってしまうと
負け癖がついちゃうんですよ。オレは
運動も不得意だし、勉強も不得意だと
思っているから、運動もやらないし、
勉強もやらなくなちゃうんですよ。

4月生まれの子は、もう七の段を覚えている。

結果として、運動の才能とか勉強の才能
があったとしても、小学校のレベルの勉
強だとその才能が外に出てることはほぼ
ないんです。

九九の暗記ってフツーの子だったら、誰
だって出来ます。でもそれくらいしか頭
の良さを確認する手段は小学校の時には
ないので、ホントに頭が良いかどうかと
いう認識が出来る機会って、小学生の内
はほぼないんです。

小学校の時には頭の良さを確認する手段は算数くらいしかないので、ホントに頭がいいかどうかはわからない。

認識しないまま、中学、高校になり、頭
が良い子でありながら、頭が良いと思い
込むことができなくて、なぜか不遇にな
ったりするので、3月生まれの子は早合
点しない方がイイですよ。あと4月生ま
れは気が付かない方が良いんですよ。

何も考えずに、自分は頭がイイと思っていたほうが幸せ。

『オレ、4月生まれだから、頭いいんだ
!』とか『4月生まれだから、運動出来
るんだ!』って、思っちゃうと、自分の
自信の源が崩れちゃうので、やっぱり気
ずかない方がイイ。

暗記力だけじゃなくて、思考力が試される将棋

本当に頭がイイかどうか知るには、時空
を超えた『将棋』みたいな遊び、まあ
暗記力だけじゃなくて、思考力で勝負で
きるもので、試してみるのもイイかも。

ワタクシには、そのくらいしか思いつか
ないなあ。

      おしまい

小学生の能力(前半)

小学校の低学年のクラスには、早生まれ
の子と、遅生まれの子が混じってて、
まだまだ能力に差があるって話です。

野球の選手の4月生まれ率はかなり高い
んですよ。

野球選手は4月生まれの子が多い

結局、子供の頃って、1年の差がすごく
デカイ。例えば、1歳と1歳12か月の子
供って、倍違うでしょ。でも、たまたま
数日違いで、同じ学年にされちゃう。

4月生まれの子は九九で、七の段を暗記しているのに、3月生まれの子は四の段が精一杯。

1年間のアドバンテージがあるので、その
運動系においては、4月生まれの子って
運動の性能がいいんですよ。ただそれは
、筋肉を鍛えて育ったからで、ホントに
優秀かどうかは別なんですけど、4月生
まれで足が速いと運動が得意だと本人が
思い込むんですよ。勉強も得意になっち
ゃう。

4月生まれの子は能力の差が大きい

3月に生まれた子って、1年分ずれてい
るワケだから、掛け算を覚えましょう
という時も、1年脳が発達した子と、
1年脳の発達が足りない子で、やはり
4月生まれの子の方が暗記とか九九と
か覚えやすいんですよ。

3月生まれの子は4月生まれの子より運動能力・勉強能力が足りない

なので、4月生まれって、『オレ、勉強
できるかも』『オレ、運動できるかも』
って思い込んじゃうんです。

人の思い込みって、結構重要で、思い込
んでいると、できると思うからやるんで
す。オレ、勉強できるからやる。勉強で
きると思ってやっているから、結果とし
て勉強しているので良い点数を取れる。
オレ、頭イイかも。

『オレ、頭イイかも』『オレ、運動神経イイかも』

12か月遅れちゃった子供の場合って、
まず、勉強が理解できない。
『あっ、ボク勉強が苦手だ!』
『オレ、頭悪いんだ!』
となるので、勉強が得意と思える機会が
少ないんですよ。

3月生まれの子はは『オレ、頭悪いんだ!』と思い込んでしまいがち。でも違うんですよ。

       【続く】

旧小別沢トンネル・かつて北海道最恐と呼ばれるトンネルだった。

クマの話題が尽きません。クマは里山を
人間界との緩衝地帯として生活していま
す。先日、道新を読んでいたら、小別沢
の話が出ていました。小別沢と言ったら
、クマの棲む山があって、里山の小別沢
があって、市街地・西野があります。今
回はクマの話ではなくて、もっと気持ち
悪くて怖い話です。

上に見えるのは中央区の三角山。その向こうが琴似。中心が里山の小別沢で、左が西野。

ワタクシが札幌に来た頃は『平和の滝』
『西岡水源地』『小別沢トンネル』が札
幌の『三大心霊スポット』と言われ、こ
れらの3カ所ではウソか真か幽霊を目撃
しただの、心霊写真が撮れただのといっ
た話が多く聞かれ、若者たち『肝だめし
』で訪れる定番スポットでもありました
。ワタクシは怖すぎて行ったことがあり
ません。

左から西野・小別沢(トンネル)・中央区宮の森

ところが、現在の小別沢トンネルは心霊
スポットらしい陰湿な雰囲気はほとんど
ありません。平成15年に隣に新しく造り
直され、かなり明るい雰囲気のトンネル
になったからです。

心霊スポット

旧小別沢トンネルは1929年頃完成。以前
の小別沢は札幌中心地への往来に2時間
以上も山道を歩かなければなりらないほ
どの僻地であったことから、同集落の住
民たちが強力しあって、手掘りで貫通さ
せた総延長100メートル強のトンネルで
した。

小別沢トンネルの開通(昭和3年)

さすがに岩肌むき出しじゃどうかという
ことで、コンクリートに吹き付けてある
けれど、凹凸までは隠しきれない。そし
て照明は裸電球などと昭和の初期の匂い
がプンプン。

天井には裸電球。そして凹凸の壁。

自動車なんて殆んどなかった頃のトンネ
ルだから、すれ違いもデキナイ。信号に
よる交互通行で対応していました。
幅2,2m以下、車高2,4m以下の制約。
西区と中央区のバイパス要素も高いこと
から渋滞も激しく、これじゃいかん!と
いうことと、老朽化!ということで新ト
ンネルに移行したんです。あまり気持ち
のいいトンネルじゃありませんでしたか
らねえ。

左が新トンネル。右は旧トンネルに続く。

幽霊を見た!壁に赤い人型が浮かび上が
っていた!霊感の強い人ならお連れにな
ってしまうとか、突然クルマの調子がお
かしくなったとか、トンネルを抜けたら
何事もなく復帰したとか。北海道最恐ト
ンネルと呼ばれるのも納得です。

オバケのQ太朗・幽霊は頭の中に棲んでいる?

『心霊スポット』という字から考えれば
幽霊は心の中、つまりその人の頭の中に
あるということになる。
つまり幽霊は頭の中に棲んでいるのだ。

心霊スポット・旧小別沢トンネル

何やらトンネルの近くにこんなものが・・・

ちなみに新しいトンネルが出来たので、
古いトンネルは中に入ることは可能です
が、途中で埋められています。何で埋め
られたのか知らないけれど、そっちの方
が怖い。

スーパーモンスターウルフ(2018年9月のアーカイブ)

2018年9月のまるやまファミリー歯科の
ブログのアーカイブです。

最近、クマがうちの近所にも現れるよう
になったので、何年か前にクマを追っ払
う話のブログを書いたことを想い出し、
過去のブログから引っ張り出して来まし
た。では始めます。

おそ松くんのイヤミ、ビックリして『シェー』

唸り声をあげるオオカミ型ロボットこの
夏も地震やら大停電やらいろいろありま
したが、その夏も過ぎ、そろそろクマが
札幌の里村に現れる季節がやってきまし
た。

クマ撃退の秘密兵器モンスター・ウルフ

ところで、害獣駆除対策ロボットで、オ
オカミ型ロボットってのがあります。
その名も、”スーパーモンスターウルフ”。
こんな姿(写真)。

大切な畑に設置する。

害獣ってのは、シカ、イノシシ、サル、
キツネ、クマなど。畑でできたモノを狙
う。このロボット、害獣が20~30メート
ル付近に近づくと赤外線センサーが感知
して、オオカミの声で唸り声を出し、そ
して目を炎の色に点滅させる。
電源はソーラーパネル。

これに遭遇した動物たちは、防衛本能の
ためか、気持ち悪いせいか、あるいは怖
いせいか知りませんが、二度とその現場
に現れなくなる。単純だけど優れモノ。
このロボットを作ったのは、奈井江町の
町工場。設置費込みで50万円なり。

設置費込で1匹、50万円なり。

こういうのをイグノーベル賞を狙って出
せば面白いんだけどなぁ。

③下剋上受験(最難関にふさわしい小学6年生は、『そんなことを当たり前のように育てて来た』親の元から選ばれる)

 

    【続きです】

実際、親子で受験勉強をしてみて、学力
がどんどん伸びる実感があった。しかし
最難関には届かなかった。それは遺伝と
か地頭とか、そういう単純な話ではなく
、最難関は学力だけ伸ばそうとしても決
して届かない場所にあるのだ。これに気
ずくことができずに、最後に立ちはだか
る砦の前で右往左往してしまった。

学力は勉強すれば伸びる。確かに伸びる
。しかし最難関レベルまで伸ばすには、
学力と同時に日々の過ごし方、考え方を
変えなければならないことに気ずかなか
った。それは『育て方の質』と言ってい
いかもしれない。

最難関レベルにまで持って行くには、学力と同時に、日々の過ごし方・考え方を変えなくてはならない。

ドンドン詰め込んでいく知識の中で、頭
の中は一杯になる。頭の中は丁度、散ら
かった子供部屋のような状態ななってい
るのだ。まさに、おもちゃ箱をひっくり
返したような状態で、どこに何があるの
かワカラナイ。

頭の中はおもちゃ箱をひっくり返したような状態で、どこに何があるのかワカラナイ。

どこに保管してあるのかワカラナイほど
モノが増えれば、整理能力が伴わないと
取り出せない。取り出す時のことを考え
ている用意周到の子は知識を得る時は、
常に取り出す時のことを考えて収納して
いくのだ。

デキる子は、常に取り出す時のコトを考えて収納するのだ。

『すぐに取り出せなかったらどうしよう
?』と不安になるマイナス方向の性格だ
と、勉強はストレスになる。しかし、直
ぐに取り出せることの気持ち良さを得た
いがために準備を怠らない子たちは、ど
んどんプラスに積み上げていくのだ。

私はここを考え損ねたのだ。そして、そ
の大切さをストレスのない方向へ導いて
やるなんて、完全に私の発想の外側の話
だった。

完全に私の発想の外側の話だった

『これが最難関に届く子と届かない子と
の差だった。』『準備をする理由』を知っ
ている子に育てなければならない。アウ
トプットの為にあるインプットだという
暮らしに慣れていなければならないのだ

それがないと、知識を瞬時に見つけるこ
とができるかどうかは、当日の運に頼る
ことになる。最難関校はその程度では合
格できない。模試などで何度も高得点を
連発する子は偶然に頼って知識を取り出
しているのではない。その成長を確認す
る手段が模試であったり、過去問であっ
たりするのだ。それに全く気ずかずに、
過去問を解いてはデキナイ所を復習して
満足する。結局、頭の中は散らばったま
まなのに。

頭の中が散らばった状態で知識を取り出している。

どうして気が付かなかったのだろう?い
や、気が付かなくて当然だ。知識を得る
こと以外に必要なことがあるなんて、夢
にも思わなかったのだから。今思えば、
いい所まで近ずいていた。ミスをなくす
方法を研究し、ミスがいけない理由も考
えた。あの時、隣に答えがあったのだ。
しかし気ずかなかった。

どうして気ずかなかったのだろう?

今頃気ずいて申し訳ない。こんな父親で
申し訳ない。他の親だと気ずいていたと
思うと、娘に申し訳ない気持ちでいっぱ
いになる。

今頃気ずいて申し訳ない。

『中学受験』、それは知識だけを試すも
のではなかった。最難関にふさわしい
小学6年生は『そんなことを当たり前の
ように育てて来た親』の元から選ばれる

___完敗だ!__

最難関にふさわしい小学6年生は『そんなことを当たり前のように育てて来た親の元』から選ばれる。

小学生だけじゃなく、中学生、高校生も
含めて、なかなかやる気のスイッチが入
らないと悩んでいる親が多いということ
が、我が家のようなケースでも駆け上が
ることができた理由です。もし皆んなが
努力すれば、我が家のような家族はまる
で勝ち目がないのかもしれません。しか
し、多くの子ども達は中々やる気になら
ないのだ。だから、こんなに下の層まで
チャンスが回って来るのだ。

『やーる気が起こりましぇ~ん!』

親が一番考えなくてはいけないこと、そ
れは勉強のやり方ではなく、良い塾選び
でもなく、我が子を何としてもやる気に
させること。やる気のスイッチだ。この
方法を必死に考えなくてはならない。

親が考えなくてはいけないのは、やる気のスイッチを探すこと。

最後に小学校の勉強がいかに大切か思い
知らされました。もっと、ゲームテクニ
ックのような特殊な勉強をしていると勝
手に誤解していた中学受験の勉強が、や
ってみて、実は強固な基礎をつくるとて
も重要な勉強だと気ずきました。

中学受験の勉強は、やってみて強固な基礎をつくるとても重要な勉強でした。

娘は第一志望の桜蔭中に通う夢は叶いま
せんでしたが、今は第二志望の中学に元
気に通っています。
ところで、スーパーや公園で娘の話題に
ならないかとキョロキョロしている妻の
姿を思い浮かべるたびに、妻も私と同じ
で、今まで何も誇ることなく生きて来た
んだなあと思います。

娘の話題にならないかとキョロキョロしている

中学受験がまさか家族まで変えてくれる
とは思いませんでした。
こんなに清々しい日々が、我が家にやっ
て来ようとは・・・・。

こんな清々しい日々が、我が家にやって来ようとは・・・。   

       おしまい

②下剋上受験(中卒の親の流れをここで止めなければならない)

                   【続きです】

自分の親と同様に腹いっぱい食わせるこ
とが、親の役目だと思っていた中卒夫婦
。私のところに来てくれたお礼は何がい
いだろうか。このままではいけない。私
が流れを変えなければいけない。私も大
人になり、子供を持つ親となってみて、
私たちの家系こそ流路変更工事が必要だ
と思い始めていた。

流路変更工事

代々中卒、教育に関心のない親が子育て
をする為に受け継がれた伝統。身内のど
こを見回しても学歴なんてものは見当た
らない。

代々中卒、身内のどこを見渡しても学歴なんてものは見当たらない。

中卒が子どもを産み、『元気が一番!カ
ンプマサツすりゃあ、風邪なんてひかね
え!』その程度の生活の知恵をつけさせ
ただけで、勉強をさせるという発想もな
く、また中卒を育ててしまう。
そしてその子はまた当然のように、同じ
道を歩む。間違いなく『負のスパイダル
』。誰かがこの川の流れを変えなくては
いけない。

『元気が一番!カンプマサツすりゃ、風邪なんか引かねえ!』と言って育てられた。

『わんぱく川』と呼ばれるその川は、
一級河川のように、国がその重要性を認
めてくれるわけでもなく、二級河川のよ
うに、都道府県が水質を監視してくれる
わけでもなく、普通河川のように、市町
村がゴミ捨て禁止の立て札を建ててくれ
るわけでもない。

一級河川の『芦田川』(広島県府中市)

河川というよりは『用水路』。もしかし
たら『不要水路』空き缶が散乱し、時に
は水が枯れ、時には氾濫を起こしながら
排水路のような扱いを受けて来た私たち
の川。すべて自業自得。

『用水路』のような扱いを受けて来た私たち。

これでいいのだろうか?こんなかわいい
娘が誰からも景色として眺められること
もなく、排水路だけのために利用される
ことを黙って見てていいのだろうか?こ
れはどこかで子の川の流れをせき止め、
強引に方向を変える必要がある。今のま
まではいけない。

このままの流路では、近所の人々が排水
路として利用し続けてしまう。娘にそん
な思いをさせるわけにはいかない。流路
変更工事しかない。絶対この流れをせき
止める。中卒はオレの代までで十分だ。

中卒はオレの代までで十分だ。

中卒の流れをせき止めるって、別にたい
したことではないはずだ。高校を卒業す
るってのも、それほど難しいことではな
いはずだ。みんなにデキルことがデキな
いはずがねえ。霧の向こうにある世界、
いや、もっと遠くモヤをかき分けたその
先のずっと向こうにある世界。カオリは
高校を卒業させるだけでは終わらせねえ
。もっと素敵なステージがその先にある
はず。いや、絶対にある。オレはそれを
探す。

カオリは高校を卒業させるだけでは終わらせない。もっと素敵なステージがあるはずだ。

私は塾に相談せず、深夜のパソコンに向
かった。そしてその夜、『桜蔭中』の名
前を知ることになるのだ。

桜蔭中・受験日は2月1日。
偏差値72(中学受験塾サピックスより)
平成23年、東京大学75名・卒業生234
名(ホームページより)の合格実績。

『桜蔭中』

私の目は点になった。まさにこれがエリ
ートだ!(高校偏差値で言えば10プラス
されるので、偏差値は82となる。)翌日か
らいろいろ調べていくうちに段々分かっ
て来た。『おういん』と読むこと。それ
が中学受験の最高峰であること。
東京ドームの近くの坂の上から常に下界
を見下ろしているというコト。

東京ドームの近くの坂の上から常に下界を見下ろしている桜蔭中学。

平凡な頭では決して近ずくことすら許さ
れないというコト。
6年間をそこで過ごし、東京大学をはじ
め、全国の超一流大学へ巣立っていくと
いうこと。

桜蔭中学は全員が女の子である。

そして、その全員が女の子であるという
コト。
そうだ!『桜蔭中』を目指そう。

なんだかんだ、いろんなことがあって、
1月31日午後9時15分、無事、1年半の受
験勉強終了。2月1日に『桜蔭中』の入学
試験がある。父と娘だけの『親塾』を乗
り切った娘が言った。
『結構、楽しかったネ!』
これが1年と5か月を締めくくるカオリの
感想だった。

『結構、楽しかったネ』それが娘の感想だった

そして、2月1日の『桜蔭中』の入学試験
が終わった。

『あのさぁ、・・・』
桜蔭坂を一緒に下りながらカオリは話
し始めた。
『いつか、自分に子どもが出来たら、絶
対に桜蔭中に行かせる!』
と、突然そう言い始め、受験の手ごたえ
がイマイチで、もうリベンジのことを考
えているのかと不安になった。

『あのさぁ、父さん!いつか自分に子供ができたら、絶対に桜蔭中に行かせる!』

『ところで父さん、面接、ちゃんとやっ
てくれた?』
『やったよ!しっかり答えたよ。きっと
父さんのこと、エリートだと思っている
はずだ!』
『ホント?』

『面接、しっかり答えたよ!』

カオリには言えない。まさか面接で愚か
な回答をしてしまったなんて、口が裂け
ても言えない。ここはゴマカすしかない
。危険を感じた私は守備にまわらず、攻
撃をした。

『面接で、きっとお父さんのことをエリートだと思ってるはずだ!』

『カオリはしっかり答えたか?』
『うん、エリートの子だと思ってるハズ
!』
『そうか!』

『きっと、エリートの子だと思っているはず』

私たち二人は大笑いをした。こうして、
2月1日は終わった。
その翌日、カオリは桜蔭中を不合格にな
った。

『・・・・・・・・・・』

     【またまた続く】

 

①下剋上受験(うちの子を高学歴のエジキにしてはならない)

『下剋上受験』という本があります。
中卒の両親のもとで育った小5の女の子
が受験塾を選ばず、父娘の二人三脚
(親塾)で東京の名門『桜蔭中』を目指す
という、実際あった受験体験物語です。

父娘の『親塾』で名門『桜蔭中』をめざす。

当事者の父親がブログに書いていたのを
、ある出版社の担当者が目をつけて、
『この話は是非本にして、世の中の中学
受験する親御さんたちに読んで頂きたい
』ということで、単行本になりました。
そして、あまりにも話題になったので、
テレビでもドラマ化して放映されたんで
すよ。

『下剋上受験』がテレビでドラマ化された。

最終的には第一志望の目標に届かなかっ
たものの第二志望の中学に合格し、1年
半の受験勉強で、当時人生を人任せにし
ているトボケタ顔つきだったのが、受験
後、凛とした顔つきに変わったと言うん
です。成長したんですよ。おそらく多く
の成功体験・失敗体験がそうさせたので
しょう。

1年半の受験勉強で、当時人生を人任せにしているトボケた顔つきが、受験後、凛とした顔つきに変わった。

ある日、小学校の帰り道、無料模試のチ
ラシが配られていました。『ひとつ、受
けてみるか!うちの娘は学校の宿題以外
に自主的にドリルまでやっている。模試
(四谷大塚の全国統一小学生テスト)でも
いいセン行けるんじゃねえか?』と思い
試しに受けてみた。

小学校の帰り道、無料模試のチラシが配られていました。

そして返って来た結果に大ショック。全
国順位が26393人中、20432位だったん
ですよ。目を疑いました。中卒の子ども
から、優秀な子どもが生まれるなんて希
望は一切捨てなさい!と言わんばかりの
成績。中卒の子どもであることを科学的
に証明している順位である。

全国順位が26393人中、20432位だった。目を疑いました。

娘(カオリ)よりも出来る子が2万人以上い
るってどういうことか理解できませんで
した。まさかこの真面目な子が、まさか
この頑張り屋さんが2万6千人以上の受
験生の中で、よもや後集団に位置するな
んて、考えもしませんでした。

カオリよりもできる子達が2万人以上いるって、どういうこと?

2万人の後塵を拝するなんて、チリだけ
で前が見えないではないか!学校の宿題
以外に市販のドリルまでやっているカオ
リの前に、異常なほどの同級生がいる。
カオリよりもできる同級生が2万人以上
いるってどういうこと?

実際、ワレワレは高学歴の人達との交流
がナイ。ましてや身分の高い人たちと意
見をぶつけ合う機会なんてあろうはずが
ない。あるのはいつも指示だけ。一方通
行なのである。

高学歴の代名詞『東大』

今はパソコンを覗くだけで高学歴の人達
の意見交換を目にすることができる。高
学歴らしき人々はとんでもない語彙を操
って暮らしている。ネット社会がなけれ
ば、見ることのなかった世界を、私はち
ょっとだけ覗き見してしまったのである

高学歴の人

身分による壁だけじゃなく、本音と建て
前の間にあった和風の壁までも取っ払っ
てしまい、何もかも丸見えになってしま
った。すると知りたくもないことまでも
、嫌でも気付かされてしまうのだ。

高学歴の人たち

富裕層の年収・貯蓄・資産・食生活・考
え方、その羨ましい限りの情報は私たち
にとって、ストレス以外の何者でもない
。ネット社会の到来は社会のタテ方向の
情報閲覧も可能にしてしまったのだ。想
像の域で止めておきたかったエリート社
会の情報。このままかわいい娘を中卒の
大人にするわけにはいかない。

富裕層の年収・資産・貯蓄・食生活・考え方、その羨ましい限りの情報は、私たちにとって、ストレスである。

私は中卒がどれだけ問題なのかをもう一
度考えてみることにした。中卒の父は私
を罵倒しながら育てた。父は中卒。流れ
を変えようとはしなかった。中卒は中卒
の子をつくる。

中卒は中卒の子をつくる。

父はそんなことを考えなかったのであろ
うか?私の母は人生が辛くはなかったの
であろうか?私は今までずっと辛かった
。羨ましいことだらけだった。生活の為
に労働する。その労働なんかにやりがい
などない。
人生を楽しむために生きているのではな
く、ただ動物のように生きている。楽し
いコトや嬉しいコトなんてほとんどない

一つあるとすれば、それは娘に出会っ
たこと。無数にいる父親候補の中から、
よりによって私のようなバカを選んで娘
になってくれたこと、もしかしたら娘は
不幸だったかもしれない。

嬉しいことが一つあるとすれば、それはカワイイ娘に出会ったことだ。

運悪く私のところに来たのかもしれない
。こんなイイ子は暖炉と果物のある大き
なお屋敷の子に生まれさせてあげたかっ
た。

       【続く】

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