
インシュリンがうまく分泌されないと、糖尿病になります。
【続きです】
農耕社会になって炭水化物がいつもいつ
も自由に食べられるようになったのは、
たかだか1万年くらい前の話。その昔は
狩猟採集の時代。その時は炭水化物とか
糖質とか滅多に食べられない。だから、
そういう獲物に遭遇たなら、ご褒美、ボ
ーナスみたいな食べた栄養をカラダに蓄
えないといけない。

狩猟採集時代は、次にいつ獲物にありつけるかわからないので、糖質を体の中に貯えておかなければならなかった。そのためインシュリンが出て、いつでも使えるように、細胞内に糖質を取り込んだ。

インシュリンが細胞膜の受容体にくっつくと、別のところにある細胞膜のに通路が出来、そこから血液中の糖・栄養素が入って来る。そうやって、細胞内に糖が蓄えられる。
蓄えるためには、その時、有効にインシ
ュリンが出ないといけない。インシュリ
ンが血糖を下げて、細胞の中にブドウ糖
を取り込んで、最終的にはそれを脂肪の
形にして蓄える。だから狩猟採集時代に
はそういうことが出来た。まったくモノ
が手に入らないってことは、いくらでも
想定できますからね。その時の為に貯え
が必要なんです。だから、ある程度蓄え
られるような形質を持ったヒトが生き残
った。

農耕社会になってたかだか1万年だが、いつでも糖・炭水化物が取れるので、インシュリンの使用頻度が減って来た。
今みたいな飽食の時代になると、食べた
らどんどん溜まる。今はそれが良くない
。現代では、ほとんどの人が燃費がいい
。食べたら、インシュリンがちゃんと出
てくれて太る。また反対のホルモンがす
い臓から出る。グルカゴンって言うんで
すけど。
インシュリンが下げる。グルカゴンが上
げる。アクセルとブレーキみたいなもん
です。

インシュリンが下げる。グルカゴンが上げる。アクセルとブレーキみたいなものです。
ものすごく健康な人だと食事して、血糖
値が上がり出し、インシュリンが出て、
血糖値がちょっと下がります。そしたら
すぐに微妙なコントロールをインシュリ
ンとグルカゴンがアクセルとブレーキを
踏みながら、ピタッとだいたい120とか
一定の速度で走っている感じ。全部同時
に一つの臓器でやっているすごいヤツで
す。

ヒトわアクセルとブレーキを踏みながら、ピタッとだいたい120とか、一定の速度で走っている感じ。
暴飲暴食は健康の敵。作家の高橋源一郎
さんがおっしゃっていました。
『ご飯は玄米で、野菜中心で、タンパク
質をたくさん摂って、毎日1時間イヌと
散歩して、2日に1回300回スクワットっ
ていう生活を3年やったら、スゴク体調
が良くなった!』と。

高橋源一郎さん
おしまい