ホモ・サピエンス、言葉を進化させて虚構(神とか)をつくった(前半)

脳が大きくなると、集団のサイズを大きくすることができる。例えば、娘を嫁に出して親戚になり、王国同士がウィン・ウインになる政略結婚。(『リボンの騎士』より)

ホモ・サピエンスが言葉を覚えて、認知
革命以後話してきた言葉の大半は噂話ら
しいんですよ。ボクらがSNSでして拡散
している噂話ってのはあたりまえなんで
す。人類を人類たらしめている要因。更
にスゴイのは『ライオンがワガ種族の守
護神だ!』って言うんですよ。まあ、
虚構(ウソ)ってヤツ。ウソはこのサピエン
スの群れのサイズを大きくすることがで
きるんです。

『ライオンこそがワガ種族の守護神である!』とウソをいうことで、群れのサイズを大きくすることができるんです。

チンパンジーの群れのサイズってだいた
い20~50頭。それを越えると秩序が不安
定になる。だいたい不満を持った個体が
他の個体を誘って軍を率いて別の個体の
群れを作るので、チンパンジーで100頭
を超えると群れっていうのは確認されて
いません。人類も同じ。人類最強であっ
たネアンデルタール人ですら、群れの数
が150が限界であったらしいんです。

チンパンジーの群れの限界は150頭。150をダンバー数と言います。

この150という数字は社会学では『ダン
バー数』というふうに言います。このダ
ンバー数ってのは、類人猿がだいたい彼
らの脳のサイズからして意志統一が何と
かできるギリギリの数と言われています
。これを越えると集団は分裂して、近く
にいる集団同士は殺しあってしまう。こ
れがダンバー数。

ホモ・サピエンスは『ワレワレは、神に
よって守られている』っていうウソを入
れることで、ダンバー数の150の限界を
超えることが可能になった。

脳が大きくなると、社会集団のサイズも大きくなる。

なので、たとえよその部族であっても、
『聖なる誓い』っていう約束みたいなも
のによって、あるいは神の啓示みたいな
ものによって、手を組むことができる。

神の啓示みたいなもので手を組むことがデキル

ライオンが守護神の部族とか、ワシが守
護神の部族というのがいたら、例えば休
戦して共に戦ったりもできる。お互いの
娘を交換して嫁にやったりとかいろんな
手段をね。

お互いの隣国の王様の娘を交換して、親戚になり、力をつけていった。

       【続く】

 

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