長谷川秀夫君ってヤツが京都の予備校の寮にいた(後半)

長谷川秀夫君とひろ子さん共著『いきたひ』

     【続きです】

議論している時はギョロッとした目で見
つめ、うす笑いをする。議論の大半が終
わった頃、急にオレの出番だと言わんば
かりにしゃべり出す。そんな男でした。
その妙な落ち着き具合はどこから来るの
かと思ったら、昔、剣道部だったという
じゃありませんか。なるほどねえ。

『ほう、元気にやってるじゃん!』

ところで、2,30年くらい前に、いま彼
はどうしているんだろう?と思い、ネッ
トで検索したことがあります。どうやら
、京大を出た後、製薬会社に就職し、何
やら研究しているらしい。元気にやって
るじゃないか!

そして、ついこないだ、久しぶりにネッ
ト検索したら、ビックリしました。長谷
川秀夫君は2008年に亡くなっていたこと
を知りました。17年前じゃないか!何が
あったんだ!?

亡くなった原因は耳下腺ガン。歯医者の
ワタクシの領域じゃないか!耳下腺腫瘍
は『こぶとり爺さん』に出て来るコブみ
たいなもの。良性のほうが圧倒的に多く
、悪性はマレ。マレな方に当たったのだ
。何という事だ!

耳下腺腫瘍

彼は、奥さんのひろ子さんとの共著
『生死(いきたひ)』を出していました。
この本は、彼と奥さんと4人の子供たち
が一丸となって、ガンと闘った日々のこ
とを綴った本です。思わず購入して、む
さぶるように読んでしまいました。ワタ
クシがノホホンと暮らしている間、長谷
川君、頑張ってたんだなあ。

奥さんは本も出版し、闘った日々を記録
したドキュメンタリー映画
『生死(いきたひ)』
も製作したそうです。完全自主製作です。
奥さん、スゴイ!

長谷川秀夫君は人々の頭の中に記憶があ
る限り、まだ生きています。少なくとも
ワタクシの中では生きています。

ビートルズのジョン・レノン(右端)

ビートルズのジョン・レノンは40年以上
前に亡くなりましたが、彼の映像や歌声
が残っている限り、カラダは滅びても、
人々の脳裏の中に、いつまでも生き続け
るのです。

 

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