
昔の大型予備校の授業風景
ワタクシ、時々、昔の仲間が今、何やっ
ているかネットで検索することがあるん
です。あいつ、世の中の為に頑張ってん
なと、それに比べて、オレ何やってんだ
よ、とよく思うんですよ。
昔、若い頃、駿台予備校・京都校(二条
城のお隣にある)の寮にいた頃、いろん
な連中に出会いました。
朝、予備校にチャリンコで行って、授業
を受けて夕方寮に帰り、夕食後、食堂の
テーブルに残った連中で自然発生的に議
論が始まる。

二条城の隣にある駿台予備校・京都校
内容は今世の中で起っていることや英語
の伝説の講師・表三郎の授業のあいまの
雑談・脱線・寄り道、いや、雑談・脱線
・寄り道の合間に授業がチョットあった
と言ったほうが正しいか。

伝説の英語講師・表三郎(1940~2024)
まあ多種多様にわたる話題について、
『オレはこう思う!』
『ワイはこう考える!』
『そんなん、知らん!』
『もう二度と私の前で、んなくだらん
議論をしないように!』

夕食後、残った連中で議論が始まる
とまあ、みんな高校を卒業したばかりの
子供たちですよ。みんなそれぞれ、ああ
だ、こうだ、と議論する。そうすること
で、自分の足りない部分を知ることにな
る。教養が深まる。聞いたことのない人
の名前、書籍などを知る。1回読んでみ
ようかなと言う気になる。まあ、ソクラ
テスの言う『無知の知』ですな。京都っ
ていう場所は昔からそんな街。

黒縁メガネで神が七三分けの長谷川秀夫君
そんな連中の中に長谷川秀夫君という新
潟出身のやつがいました。いつも青いジ
ャージを着ていて、ゴッツイ黒縁メガネ
をかけ、髪を七三に分け、おまえ、サラ
リーマンちゃう?というような地味なヤ
ツでした。
【続く】