長谷川秀夫君ってヤツが京都の予備校の寮にいた。(前半)

昔の大型予備校の授業風景

ワタクシ、時々、昔の仲間が今、何やっ
ているかネットで検索することがあるん
ですよ。あいつ、世の中の為に頑張って
んなと、それに比べて、オレ何やってん
だよ、とよく思うんです。

昔、若い頃、二条城のお隣にある駿台予
備校・京都校の寮にいた頃、いろんな連
中に出会いました。
朝、予備校にチャリンコで行って、授業
を受けて夕方寮に帰り、夕食後、食堂の
テーブルに残った連中で自然発生的に議
論が始まる。

二条城の隣にある駿台予備校・京都校

内容は今世の中で起っている時事問題や
英語の伝説の講師・表三郎の授業のあい
まの雑談・脱線・寄り道で語ったあの話
、いや、雑談・脱線・寄り道の合間に授
業がチョットあったと言ったほうが正し
いか。

伝説の英語講師・表三郎氏(1940~2024)。90分間の授業の内、70分は雑談。たった20分が授業。しかし油断すると、すぐ脱線したり、寄り道したりする。これがイイんですよ。栄養になるんです。

まあ多種多様にわたる話題について、
『オレはこう思う!』
『ワイはこう考える!』
『そんなん、知らん!』
『もう二度と私の前で、んなくだらん
議論をしないように!』

夕食後、残った連中で議論が始まる

とまあ、みんな高校を卒業したばかりの
子供たちですよ。みんなそれぞれ、ああ
だ、こうだ、と議論する。そうすること
で、自分の足りない部分を知ることにな
る。教養が深まる。聞いたことのない人
の名前、書籍、思想、モノの考え方など
を学ぶ。そこで、1回読んでみようかなと
言う気になる。まあ、ソクラテスの言う
『無知の知』ですな。京都っていう街は
昔からそんな場所。

黒縁メガネで神が七三分けの長谷川秀夫君

そんな連中の中に長谷川秀夫君という新
潟出身のやつがいました。いつも青いジ
ャージを着ていて、ゴッツイ黒縁メガネ
をかけ、髪を七三に分け、おまえ、サラ
リーマンちゃう?というような地味なヤ
ツでした。

        【続く】

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